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総選挙の終盤まで低質暴言...「醜い口」審判も有権者の役割

総選挙の終盤まで低質暴言...「醜い口」審判も有権者の役割

Posted April. 14, 2020 08:42,   

Updated April. 14, 2020 08:42

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いわゆる「セウォル号テント発言」で相次ぐ論議を呼んだ野党「未来統合党」の車明進(チャ・ミョンジン)候補が13日、党最高委員会の議決で除名された。車氏は、すでに党倫理委員会の「離党勧告」懲戒を受けていたが、むしろこれを機にさらに低質な発言をした。与党圏の比例政党を自任する「開かれた民主党」の最高委員である鄭鳳株(チョン・ボンジュ)元議員は12日、与党「共に民主党」指導部を罵った。

4・15総選挙の終盤で韓国政治の慢性的な病症が極に達するようだ。今回の総選挙は、新型コロナウイルスにともなう「社会的距離置き」が施行され、異例にも静かで落ち着いたムードで進められた。皆が自制して配慮する中、韓国の政治文化も成熟すると期待された。しかし、品位とはかけ離れたレベルの低い彼らの刺激的な発言は、選挙まで汚してしまった。

低級な発言は、候補一人の問題ではない。浅はかな発言は、与野党を問わず選挙現場の候補だけでなく党指導部からも溢れた。「ゴミ」、「暴力団」、「土着倭寇」といった口にすることもはばかれる皮肉や罵倒、「政府のテロ」の可能性を指摘する根も葉もない主張まで出てきた。これら全て「天に唾する」ことになるが、すでに汚れた口が、自分が吐いた唾で汚れようが関係ないといった態度だ。

公党指導部の水準がこれでは、所属候補の暴言にブレーキをかける自浄機能が作動するわけがない。「共に民主党」は、自党候補が過去、ポッドキャストに出演してセクハラ発言に同調し、女性の容姿を評価する発言をしたことが明らかになったが、口を閉ざしている。選挙さえ終わればいいという無責任で恥知らずな態度だ。野党「未来統合党」も当初、車氏に対して生温い懲戒を下し、さらに低級な発言が出ることを防げなかった。後になって除名したものの、ただ選挙に及ぼす悪影響を心配してのことだ。

政治は言葉でするもので、選挙の時は激しくなることもある。しかし、国民を代表する国会議員や候補の言葉は、最低限の品格を備えなければならない。汚く怪しい言葉であればあるほど、致命的なウイルスのように一瞬にして拡散する時代だ。さらに公共の場で堂々と出てくる醜い言葉は、国民の言葉を汚染させ、感情まで廃れさせる。韓国政治を汚す彼らがこれ以上足を踏み入れることがないようにしなければならない。明日の投票で有権者がしなければならない役割だ。