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五輪「中止」は過去に5回、いずれも理由は「戦争」

五輪「中止」は過去に5回、いずれも理由は「戦争」

Posted March. 21, 2020 08:47,   

Updated March. 21, 2020 08:47

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東京五輪が中止されれば1896年にギリシャ・アテネで開かれた第1回大会以降、歴代4度目に中止された夏季五輪となる。

夏季五輪のうち1916年のベルリン大会、1940年の東京大会、1944年のロンドン大会が中止された。冬季五輪まで広げると1940年の札幌大会と1944年のコルチナ・ダンペッツオ大会まで入れて計5回だ。これらの大会が中止となった理由は、いずれも戦争だった。日本は1940年の夏季五輪と冬季五輪を招致したが、開催できずに終わった。

ベルリンは1912年の国際オリンピック委員会(IOC)総会で五輪開催都市に決まったが、1914年の第一次世界大戦が起き、大会は中止となった。ベルリンは20年後の1936年に五輪を開催した。

東京は1932年にスペインのバルセロナ、イタリアのローマ、フィンランドのヘルシンキと競争して開催地に決まった。当時、非欧州国では初めて五輪開催権を獲得し、世界を驚かせた。しかし1937年に日中戦争が勃発し、予定通りの開催が困難になった。結局、五輪開催権はヘルシンキ―に渡された。しかし、それも第二次大戦のため大会は開かれなかった。五輪が再び開催されたのは1948年ロンドン大会からだ。

しかし東京は再び開催権を獲得し、1964年大会を開催した。日本は1964年の東京五輪を成功させ、日本の復興を世界にアピールした。

しかし今年の東京五輪は新型コロナウィルスの感染拡大で予定通りの開催が難しい状況となった。コロナウィルスで大会が中止されれば、疾病が原因で中止された初の五輪となる。「健康な体、健全な精神を追求する世界人の祭り」が疾病が原因で開催されなくなる皮肉な状況に置かれている。


李元洪 bluesky@donga.com