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探求心旺盛な「ロボカップ指揮官」、キム・ハクボム監督

探求心旺盛な「ロボカップ指揮官」、キム・ハクボム監督

Posted January. 31, 2020 08:18,   

Updated January. 31, 2020 08:18

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「何をそんなことで驚いているんだ。以前は(懸垂を)もっとできたんだけどな。ははは」

アジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権(東京五輪最終予選)の大会中(16日)に行われた「師弟間の懸垂大会」について聞くと、キム・ハクボム監督(60)は高笑いを見せた。当時、キム監督はジムでDFキム・ジェウ(22=富川)と懸垂大会をしていた。キム監督は、足を伸ばしたまま10回をこなした。キム・ジェウは「予想を超える展開だけど…」と戸惑った。キム・ジェウを足を曲げたものの11回をして現役選手のプライドを守った。当時、選手たちは「キム監督の身体年齢は20代のようだ」と感心していた。

還暦の歳だが、強い筋力を誇る「ロボカップ指揮官」は、末っ子に当たる教え子たちを連れて、五輪進出と韓国初のU-23選手権優勝を達成した。2年前のアジア大会に続いて連続優勝を果たしたキム監督は、30日の記者会見で「U-23選手たちの成長を通じて韓国サッカーを発展させたようで幸せだ」と話した。

1日2、3箱のタバコを吸う「愛煙家」だが、時間さえあればジムと山で汗を流している。健康も保ちながら戦術の構想を練る貴重な時間だ。「ほぼ毎日運動をしている。山も登ってウェイトトレーニングもしながらチーム運営の問題で決定を下したりしている」。

小学校5年生の時にサッカーを始めたキム監督は、実業チームの国民(クンミン)銀行で1991年末まで活躍したが、代表には一度も選ばれなかった。現役引退後は銀行員として働いたキム監督は、サッカーへの未練を捨てきれず、1993年から国民銀行コーチとして指導者の道を歩み始めた。サッカー界の非主流のキム監督は明知(ミョンジ)大学で博士号を取得するなどサッカー研究も本格的だ。

代表チームが強いプレスと威力的なセットプレー、理想的なローテーションで全勝(6勝)優勝を達成した背景には、キム監督の探求心もあった。キム監督は、「毎年冬に欧州と南米に渡って先進サッカーを学んできた」と話した。守備力の強いアトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督、孫興民(ソン・フンミン)の恩師だったマウリシオ・ポチェッティーノ元トッテナム・ホットスパー監督らに直接会って戦術について対話も交わした。「年齢を問わず、海外の指導者に会って気になることを質問してみた。現代サッカーの流れを把握し、韓国に適用するのが私の務めだ」。

本格的に五輪に向けた準備に乗り出したキム監督は、「五輪本大会ではパスのスピードや動きの積極性を高めて相手を制するサッカーをしたい」と構想を明かした。ワイルドカード(WC=24歳以上の選手)とU-23選手との融和も強調した。「2年前のアジア大会でもWC(孫興民、黄義助、チョ・ヒョンウ)に『率先してボールも拾い、水筒も運びなさい』と言った。先輩が献身する姿を見せることでチームが一つになるようにしたい」。

キム監督は、「(東アジア圏の)日本で五輪が開かれるので、ホーム感覚で試合できる。十分メダルに挑戦できると考えている。日本よりは上に立ちたい」と話した。


チョン・ユンチョル記者 チョ・ウンヒョン記者 trigger@donga.com · yesbro@donga.com