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英女王「新しい人生、全面的に支持」...ヘンリー王子夫妻の「独立」を受けて

英女王「新しい人生、全面的に支持」...ヘンリー王子夫妻の「独立」を受けて

Posted January. 15, 2020 08:07,   

Updated January. 15, 2020 08:07

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英国のエリザベス女王が13日(現地時間)、ヘンリー王子(35)とメーガン妃(38)夫妻が王室の主要メンバーから身を引く意向を示したことを受け、これを受け入れた。ヘンリー王子夫妻が8日に、「王室から財政的に独立し、英国と北米で暮らしたい」と宣言した。

英紙ガーディアンなどによると、女王は同日、緊急会議を招集した後、声明で、「新しい人生を築きたいという望みを全面的に支持する」と明らかにした。

ヘンリー王子と兄のウィリアム王子は、共同声明を通じて、2人はもとより、キャサリン妃とメーガン妃の不和が深刻で、独立宣言の原因になったというメディア報道を否定した。2人は、「明確に否定したのに、虚偽のニュースが掲載された」と主張した。

ヘンリー王子夫妻が現在の「サセックス侯爵および公爵夫人」の爵位を維持するかは明らかになっていない。ヘンリー王子夫妻は独立後、「サセックスロイヤル」ブランドの商品を売るという。結局、王室をバックに金を儲けるということなので、完全な独立ではないと指摘されている。「議会が提供する王室交付金を放棄する」と明らかにしたが、これは夫妻の支出額の5%にすぎず、残りは父親のチャールズ皇太子の金で充当してきたという報道もある。

当分の間、カナダに居住すると明らかにした王子夫妻の警護費を誰が出すのかも関心事だ。同日英紙イブニング・スタンダードは、カナダのトルドー首相が、王子夫妻の警護費の半分の50万ポンド(約7億5千万ウォン)を財政で負担する意向を明らかにしたと報じた。論議が大きくなると、カナダのモルノー財務相は「議論されたことはない」と否定した。

欧州には、彼らよりも先に独立を宣言した王族が少なくない。オランダのアレクサンダー国王の弟のコンスタンティン王子(50)は、若い頃から政策研究所、コンサルティング会社などで勤務した。彼は王室の公式行事にもほとんど参加していない。

ノルウェー王ハーラル5世の長女、マッタ・ルイーセ王女(48)は2002年、「殿下(Her Royal Highness)」という敬称を含め、王族のすべての特権を放棄した。平民身分の有名作家、アリ・ベン氏と結婚するためだった。スペイン国王フェリペ6世の姉のクリスティーナ王女(54)も、若い頃、独立を宣言し、しばらく職場に通った。しかし、国家代表ハンドボール選手だった夫と共同運営したスポーツ団体の横領・脱税疑惑が起こり、王室イメージにダメージを与えたという批判を受けた。

スウェーデンのカール16世グスタフ国王(73)は自ら「王室構造調整」を宣言した。彼は昨年10月、2男1女が産んだ孫7人のうち王位継承者ヴィクトリア王女(43)の1男1女にだけ王子の肩書を与えると明らかにした。残りの5人の孫は、王族に提供される金を受け取ることはできず、王室業務も行わない。「君主制が21世紀現代の民主主義に合わず、納税者の負担もますます増えている」という一部の批判を意識した先制的な行動とみられている。


金潤鍾 zozo@donga.com