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安倍首相、ゴーン事態で「日産の中で片付けてもらいたかった」

安倍首相、ゴーン事態で「日産の中で片付けてもらいたかった」

Posted January. 10, 2020 08:55,   

Updated January. 10, 2020 08:55

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安倍晋三首相が、レバノンに逃亡し、連日、日本の司法システムを批判している日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)をめぐって、「日産の中で片付けてもらいたかった」と話したと共同通信などが報じた。

安倍氏は8日夕方、東京・銀座のあるレストランで、河村建夫・日韓議員連盟幹事長、御手洗冨士夫キヤノン会長らと会食し、今回の事態について話を交わし、このように発言した。「私の逮捕と起訴に政府関係者が関与した」と訴えるゴーン被告の主張に迂回的に反論した発言とみえる。日本国内で特定の企業家に対する首相の発言が即時に伝えられるのは非常に異例だ。

ゴーン被告は6日、米フォックス・ビジネスに、「私を排除しようとした政府関係者の実名を明らかにする」と予告した。しかし、8日、レバノン・ベイルートでの記者会見では、日産経営陣の名前だけ挙げた。また「首相は関わっているとは思わない」と述べた。実名公開で日本の送還圧力が強まることを意識したとみえる。

日本政府は、ゴーン被告の記者会見に強く反発した。森雅子法相は、ゴーン被告の記者会見が終わった直後の9日午前0時40分頃、記者会見を行い、「不法出国はどこの国でも容認されない」とし、「潔白というのならば、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべき」と批判した。菅義偉官房長官も同日、「ゴーン被告の主張は一方的なもので、全く説得力に欠ける」と加勢した。

ゴーン被告は前日、「箱の中に入り、飛行機に乗り込んだときの気持ちは」と問われ、「明らかに私は不安だった。心配だった。でも希望も抱いていた」とし、「13ヵ月間も悪夢の中にいたようなものだ。妻の顔を見たときに悪夢が終わった」と答えた。大型の箱に隠れてプライベートジェットに乗って日本を脱出したことを事実上、認めた。「これから国際的な逃亡者として生きていくことが日本から逃亡した代償となる。その価値はあるか」という質問には、「私は不可能を可能にする男として知られてきた」とし、「名誉回復をし、その証拠も提示していきたい」と主張した。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com