Go to contents

米B-52を6機インド洋に配備、イランを圧迫

米B-52を6機インド洋に配備、イランを圧迫

Posted January. 08, 2020 07:58,   

Updated January. 08, 2020 07:58

한국어

米国とイランの軍事衝突の可能性が高まる中、米国が6日(現地時間)、「B52」戦略爆撃機6機をインド洋に送り、海軍および海兵隊4500人の中東への追加派遣を決めた。イラン政府は、1988年7月に米海軍の誤った判断で撃墜されたイラン航空機「IR655」の死亡者290人に触れて対抗した。

 

CNNなどは同日、米国がイランのミサイルおよび無人機攻撃の射程圏から抜け出すために、中東最大の米空軍基地であるカタールのアル・ウデイドではなく、インド洋のディエゴガルシア空軍基地に「B52」6機を派遣すると伝えた。追加派遣兵士4500人は、強襲揚陸艦「USSバターン」に搭乗し、まず地中海に派遣された後、対イラン作戦に備えると付け加えた。

イランのロハニ大統領は同日ツイッターに、「数字『52』を言及する者は『290』も記憶しなければならない。イランを決して脅迫してはならない」と投稿した。トランプ米大統領が4日、1979年11月から444日間、イラン・テヘランの米大使館で米国人52人が人質になった事件を取り上げ、イランの重要施設など52ヵ所を標的としていると警告したことに対抗したのだ。1988年に米軍は民間航空機IR655をイラン空軍機と誤ってミサイルで撃墜した。

米紙ワシントン・ポストは同日、トランプ政権が米軍撤収を求めているイラクを制裁するための草案作成に着手したと伝えた。トランプ氏は前日、イラク議会が米軍撤収決議案を可決させると、「これまで見たことのない水準の制裁を加える」と怒りを露にした。イラクのイスラム教シーア派指導者サドル師は、「米国がイラクを去らなければ、イラクは『第2のベトナム』になるだろう」と軍撤収を迫った。

こうした中、トランプ氏の側近のケリーアン・コンウェー大統領顧問は同日、ワシントンのワイトハウスで取材陣からイランとの交渉の可能性について問われ、「イランが一流国家のように振る舞えば、大統領は開いているだろう」と述べた。米国が3日にイラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」のカセム・ソレイマニ司令官を殺害して以降、米高官がイランとの対話の可能性に触れたのは初めて。


カイロ=イ・セヒョン特派員 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 turtle@donga.com · lightee@donga.com