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北朝鮮の南浦港、今年100隻余りの貨物船が出入り

北朝鮮の南浦港、今年100隻余りの貨物船が出入り

Posted December. 27, 2019 08:32,   

Updated December. 27, 2019 08:32

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北朝鮮からの輸出入を制限した国連安全保障理事会の制裁品目である石炭と石油精製品を載せたとみえる船舶が、今年約100回も北朝鮮の南浦港(ナムポハン)を出入りしたと、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)が26日に伝えた。国連安保理は2017年に採択した制裁決議2397号によって、北朝鮮の石炭輸出を全面禁止し、北朝鮮への石油精製品の搬入量を年50万バレルに制限している。

 

VOAは、米国の民間地球観測衛星運用会社「プラネット・ラボ社」の資料を引用して、「南浦の石炭搬出用の港湾に大型船舶2隻が停泊しているのが24日に撮影された衛星写真に捉えられた」と報じた。石炭積載箱の蓋が開いていた。これらの船舶の全長は、150メートルと130メートル。数日前、近海を撮影した衛星写真では見られなかった船だという。

同港を別の日に撮影した衛星写真を分析した結果、12月だけで少なくとも5隻の石炭運搬用船舶が南浦港を出入りしたことが確認された。1月から最近まで南浦港に停泊したことが確認された貨物船数は71隻にのぼる。VOAは、「気象条件などで衛星写真が撮影されなかった日があることを考慮すると、南浦港に停泊した石炭運搬用船舶数は71隻を超えると推定される」と伝えた。

 

米国の宇宙開発企業マクサー・テクノロジーズ社が撮影してグーグルアースに提供した衛星写真にも、全長175メートルの大型貨物船が南浦港に停泊し、大型クレーンで石炭を積載する様子が撮影されたという。南浦海岸から150~200メートル離れた海上に設置された油類荷役施設に今年停泊したタンカーの数も47隻を上回ると分析された。VOAは、「4月を除いて毎月、タンカー2~6隻が1、2日間ここに停泊した」と伝えた。

 


孫宅均 sohn@donga.com