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北朝鮮、東倉里でまたも動き…米は「密かな偵察」

北朝鮮、東倉里でまたも動き…米は「密かな偵察」

Posted December. 21, 2019 08:38,   

Updated December. 21, 2019 08:38

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北朝鮮が挑発の可能性を明らかにしたクリスマスが近づく中、北朝鮮の平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場で、一部活動が捉えられたと、北朝鮮専門サイト「38ノース」が19日(現地時間)、公開した。これに先立ち7日と13日、北朝鮮が「重大な実験(エンジン実験)」を行った場所で引き続き動きが観察され、年末に追加のエンジン実験など挑発の可能性を排除できないという観測が流れている。

38ノースが公開した写真によると、実験場内の移動式構造物は17日までは垂直エンジン実験台と離れた所にあったが、18日には近くに置かれていた。実験台の警戒所では、人が集まっている様子も捉えられた。

この移動式構造物は、最近突然、活発な動きを見せた。この構造物は今月11日には、実験台と隣接している様子が確認されたが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)用エンジンと推定される新しいエンジンを実験した日(13日)から2日後の15日には、再び離れた場所にあった。しかし、その3日後の18日、再び実験台側に移動した。

ただし、38ノースは、北朝鮮が東倉里にある別の施設、西海衛星発射場では、特に活動していないと分析した。同サイトは、「北朝鮮が衛星発射を準備しているなら、発射台付近の雑草を刈っているだろう」とし、「まだこのような動きはない」と説明した。

北朝鮮が、米国務省のビーガン北朝鮮政策特別代表の対話提案に応じず、軍事施設で動きを見せているため、「新しい道」に向かう可能性が大きくなったのではないかという見方もある。特に、労働党全員会議を今月下旬に予告したため、21日に会議を開いて重大決定を下してもおかしくない状況になった。

しかし、北朝鮮が年末の挑発をめぐって苦慮しているという分析もある。実際に14日、朝鮮人民軍の朴正天(パク・ジョンチョン)総参謀長の談話を最後に、1週間米国に対する「談話批判」を出していない。ある外交筋は、「北朝鮮が(ビーガン氏の対話提案が)本当に気に入らなかったなら、直ちに反応しただろう」と指摘した。

米国も北朝鮮の挑発に備えつつ、一方では新年に対話基調を継続するための「静かな軍事対応」に出ている。米国は13日、米空軍の偵察機コブラボール(RC-135S)を韓半島偵察作戦に投入させる時、位置情報を追跡できるようにした。しかしその後19日、米海軍のEP-3E偵察機1機が韓半島上空で捉えられるまで6日間、米偵察機の韓半島内の動きが民間航空追跡サイトで確認されなかった。軍関係者は、「米軍がこれまで航跡を意図的に露出する戦略を使い、ビーガン氏の東アジア歴訪を基点に航跡の露出を自制する戦略に変えたようだ」と話した。

さらに23、24日の中国の四川省成都での韓中日首脳会談も、米朝非核化協議の変数になり得る。ある消息筋は、「北朝鮮に対する制裁緩和をめぐって、中国と韓国の立場を北朝鮮が注目しているだろう」と話した。


韓基渽 record@donga.com · 孫孝珠 hjson@donga.com