Go to contents

ビーガン米特別代表、6月の訪韓の際板門店で拡声器使って会談を呼びかけた

ビーガン米特別代表、6月の訪韓の際板門店で拡声器使って会談を呼びかけた

Posted December. 18, 2019 08:30,   

Updated December. 18, 2019 08:30

한국어

米政府のビーガン北朝鮮政策特別代表が今年6月、北朝鮮に米朝首脳会談を提案するために板門店(パンムンジョム)で拡声器を利用したことが分かった。6月30日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も参加したトランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の米朝板門店首脳会談はこのような経緯で実現したのだ。

17日、朝日新聞によると、トランプ氏は6月29日午前、ツイッターで訪韓の計画を伝え、「板門店で金正恩氏に会いたい」と投稿した。そして、先に韓国入りしていたビーガン氏に北朝鮮との接触を指示した。ビーガン氏は韓国政府に要請し、南北首脳間の直通電話(ホットライン)を借りて連絡を試みたが、北朝鮮側の応答はなかった。そのため、ビーガン氏は板門店に直接出向き、拡声器を持って「トランプ大統領からのメッセージを預かって来た。大統領は明日、この地で金正恩委員長と会いたいと言っている」と叫んだ。

ビーガン氏を見つけた北朝鮮兵士は駆け寄ってきて、「上層部に伝えなければならない。メッセージをもう一度読み上げてほしい」と頼み、ビデオカメラを回した。

トランプ氏が10月に「正恩氏と電話会談する」と公言するなど、米朝首脳間のホットラインの活用の可能性に言及したが、現実はこれとは程遠かったことを示唆する。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com