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核暴走に回帰した北朝鮮、ICBM-SLBMで同時脅威

核暴走に回帰した北朝鮮、ICBM-SLBMで同時脅威

Posted December. 16, 2019 08:09,   

Updated December. 16, 2019 08:09

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北朝鮮が13日、東倉里(トンチャンリ)で再び「重大実験」として新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用と推定される新型エンジン燃焼実験を行った。米国が2年ぶりに国連安全保障理事会会議を主導し、挑発を止めるよう警告して2日後、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ基地で中距離弾道ミサイルを発射した翌日だ。

北朝鮮の国防科学院は14日、スポークスマン談話で、「13日午後10時41~48分、西海(ソヘ)衛星発射場(東倉里)で重大な実験が行われた」と明らかにした。北朝鮮の朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮人民軍総参謀長もその約7時間後、談話を発表し、「米国の核の脅威を牽制、制圧するまた別の戦略兵器開発にそのまま適用される」と表明した。

これに先立ち、北朝鮮は7日、東倉里でエンジン燃焼実験をしたが、何の実験か公開しなかった。このため、このエンジンがICBMではなく人工衛星運搬発射体用という分析もあるが、北朝鮮が6日経って、開発中の米国を狙った戦略兵器、すなわちICBM用であることを公開したのだ。

北朝鮮は、今回の実験が7分間行われたことも明らかにした。7日には実験時間を明らかにしなかった。専門家たちは、7分、すなわち420秒が新型ICBMの第2段ロケットエンジンの燃焼時間だと見ている。北朝鮮が2017年11月に発射したICBM「火星(ファソン)15」は既存の白頭(ペクトゥ)エンジンを急造して第2段エンジンを作ったとされ、事前の実験では燃焼時間は200秒だった。このため、燃焼時間が2倍以上長くなった今回の実験を通じて推進力がさらに強いエンジンを確保したとすれば、ICBM「火星15」より2倍以上重い核弾頭を搭載し、これをワシントン、ニューヨークがある米本土の東海岸まで安定的に飛ばすことができるという意味になる。 

北朝鮮は、東倉里のほかにも非核化協議の期限を控え、平安南道南浦(ピョンアンナムド・ナムポ)、山陰洞(サンウムドン)ミサイル工場、豊渓里(プンゲリ)などで同時多発的に異常な動きを見せており、対米総攻勢に乗り出した様相だ。事実上、北朝鮮全域をいつ起こるかも分からない挑発拠点にするということだ。

米戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ韓国部長とジョセフ・バーミューデス研究員は14日(現地時間)、北朝鮮専門サイト「分断を越えて(Beyond Parallel)」を通じて、「南浦造船所の水中バージ船はいつでも潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験発射ができるとみえる」と明らかにした。


孫孝珠 hjson@donga.com · 黃仁贊 hic@donga.com