Go to contents

北朝鮮の「クリスマスプレゼント」、非核化協議終了宣言の可能性も

北朝鮮の「クリスマスプレゼント」、非核化協議終了宣言の可能性も

Posted December. 14, 2019 08:13,   

Updated December. 14, 2019 08:13

한국어

北朝鮮が、年内の米朝対話の劇的な反転がない場合、今月下旬に開催する予定の労働党第5回全員会議で、米朝非核化協議の終了を宣言する可能性があると、国家情報院傘下の国策研究機関が指摘した。

国家安保戦略研究院は13日にザ・プラザソウルで、記者懇談会「2019年情勢評価と2020年展望」を開き、このように明らかにした。戦略研は、北朝鮮が予告した「クリスマスプレゼント」は軍事的挑発とは限らず、言葉の「爆弾」である可能性もあるとし、北朝鮮が対米関連の立場発表をするかどうか注目する必要があると強調した。キム・インテ責任研究員は、「昨年4月の党中央委第3回全員会議で『核実験・大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験発射の中止』を発表したので、何の措置もなく(ICBMを)発射するには、対内的な要素も考慮して大義名分を作る可能性がある」とし、すぐに発射しない可能性もあると見通した。北朝鮮が当分の間は核活動の再開、ロケット実験場の補修など低強度の措置を取るというのが戦略研の説明だ。

ある研究院関係者は、「北朝鮮が、最近出したメッセージを基に、米国との非核化対話は止め、今後の交渉を核軍縮交渉に持っていこうとする可能性が高い」と説明した。

戦略研は15日、米国務副長官に指名されたビーガン氏の訪韓で、板門店(パンムンジョム)で米朝接触がなされる可能性があるが、展望は明るくないと語った。イ・スヒョン学術協力室長は、「北朝鮮は、米朝対話を先に壊そうとはしないが、米国の対話ジェスチャーを拒否するなら、北朝鮮の責任は大きくなる」とし、「米朝が会う可能性は高いが、会うからといって冷え込んだ米朝関係が反転することを期待するのは行き過ぎだ」と指摘した。

南北関係はしばらく足踏み状態が続くとみえる中、米朝関係の硬直時、南北間の軍事的緊張緩和に向けて電撃的な南北軍事当局者会談を提案する可能性も提起された。キム・イルギ責任研究員は、「祖国平和統一委員会(祖平統)の李善権(リ・ソングォン)委員長と金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線策略室長が来年登場しないだろうか」とし、新しい祖平統委員長の後任が来年4月頃に決まる可能性があると説明した。


申나리 journari@donga.com