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北朝鮮、「クリスマスのプレゼントは米国次第」

北朝鮮、「クリスマスのプレゼントは米国次第」

Posted December. 04, 2019 08:31,   

Updated December. 05, 2019 10:02

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北朝鮮が3日、米朝非核化協議について、期限を年末に設定していることを再度強調し、「クリスマスのプレゼントを何に選ぶかは、米国の決心にかかっている」と主張した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が重大な決断の前に訪れる白頭山(ペクトゥサン)の三池淵(サムジヨン)を48日(報道日基準)ぶりに訪れたことも公開した。先月28日、米国の感謝祭に合わせて超大型放射砲を発射したのに続き、クリスマス挑発の可能性を示唆し、米国に圧力をかけている。

北朝鮮は3日、リ・テソン外務次官(米国担当)の談話を通じて、「これまで最大の忍耐力を発揮し、われわれが先制的にとった重大な措置を破らないためにあらゆる努力をした」とし、「いまや残っているのは米国の選択であり、近づくクリスマスのプレゼントに何を選ぶかは、全面的に米国の決心にかかっている」と明らかにしたと、朝鮮中央通信が報じた。また、「米国が主張する『継続的で実質的な対話(先月28日の超大型放射砲発射に対する米国務省の反応)』は愚かな寝言にすぎない」と一蹴した。

さらに、「これまであらゆることを透明に公開的に進めてきたように、今やわれわれがすべきことを強いて隠そうとせず、年末の期限が近づいていることを米国に再び思い出させたい」と述べた。「すべきこと」とは、正当性を主張して年末の交渉が決裂する場合、相応の措置に出ることを強調したのだ。

こうした中、正恩氏が2日、両江道(ヤンガンド)三池淵郡の邑地区を訪れ、大規模な竣工式を行ったと、北朝鮮メディアは3日、大々的に報道した。正恩氏が目標に定めた年内の邑地区の第2段階の完工を果たしたとし、来年10月10日の党創建75周年までに第3段階の完工を激励した。体感気温が零下20度を下回る酷寒の中で行われた野外竣工式で、正恩氏は直接テープカットし、野外舞踏会と祝砲も行われた。崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長(国務委員会第1部委員長)は竣工の祝辞で、「自力更正路線の生活力が現実に確証された」と述べた。

国家安保戦略研究院長を務めた南成旭(ナム・ソンウク)高麗(コリョ)大学教授は、「北朝鮮が挑発の大義名分を作っているのであり、年内の中距離ミサイル発射の可能性が高まった」と指摘した。国家安保戦略研究院のチョ・ソンリョル諮問研究員は3日、世宗(セジョン)研究所と大統領直属政策企画委員会の共同主催「2020年韓国の戦略」フォーラムで、「北朝鮮は高い水準の『信頼措置』を(米国に)要求しており、第2回実務協議が開かれることは難しく、開かれても合意に達することは容易でない」とし、「南北関係の難航に備えたプランBを模索しなければならない」と指摘した。 


黃仁贊 hic@donga.com