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金煥基の「宇宙」が132億ウォンで落札

金煥基の「宇宙」が132億ウォンで落札

Posted November. 25, 2019 09:26,   

Updated November. 25, 2019 09:26

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韓国抽象美術作家・金煥基(キム・ファンギ、1913〜1974)の作品「宇宙(Universe5-IV-71#200)」(写真)が、韓国美術品のオークション価格として最高記録を立てた。香港コンベンション展示センター(HKCEC)で23日開かれたクリスティーズ香港オークションで、「宇宙」が約131億8750万ウォン(8800万香港ドル)で落札された。購入手数料を含めた価格は約153億4930万ウォン。落札基準で韓国美術品がオークションで100億ウォンを超えたのは今回が初めてだ。

同日、「20世紀&同時代美術」のイブニングオークションのハイライト作品の一つとして出品された「宇宙」は、約60億ウォン(4000万香港ドル)からスタートした。クリスティーズ・コリアによると、10数分間の現場応札と電話応札を通じて、33回の激しい競合が行われた。最終落札者は身元を明らかにしない電話応札者だった。

青い色を帯びるキャンバスの全面が点描でできている「宇宙」は、1971年の作品で、縦横が127×254センチサイズの絵画2点で構成された大作だ。金煥基が晩年に完成したこの作品は、自然の本質を込めようとした彼の芸術思想と美学の集大成という評価を受ける。作家のスポンサーであり、主治医だった医学博士金マテ氏(91)夫婦が1971年に購入して、50年近く所蔵していた。オークションに出てきたのは今回が初めてだ。

以前の最高価格は、金煥基が1972年に描いた赤色の全面点描「3-II-72#220」で、昨年5月、ソウルオークションの香港オークションで落札価格が約85億3000万ウォン(6200万香港ドル)で売れた。韓国美術品オークションの最高価格の1〜10位のうち、李仲燮(イ・ジュンソプ)の「牛」(9位)を除けば、すべてが金煥基の作品だ。


金民 kimmin@donga.com