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トランプ氏、今月地方選挙1勝4敗…票田揺らぎ「再選赤信号」

トランプ氏、今月地方選挙1勝4敗…票田揺らぎ「再選赤信号」

Posted November. 18, 2019 09:25,   

Updated November. 18, 2019 09:25

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16日、米ルイジアナ州知事選で民主党の現職のエドワーズ氏が共和党候補を退けて再選に成功した。トランプ米大統領が何度も現地に出向いて共和党候補を応援していたことから、政治的ダメージが予想される。ケンタッキーでも選挙に失敗した直後なので、来年の大統領選に赤信号が灯ったという指摘が出ている。

●5州の選挙うち4州で完敗

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、ルイジアナで民主党のエドワーズ州知事が得票率51.3%で、実業家出身の共和党候補エディ・リスポン氏(48.7%)を破って当選した。保守指向の米南部地域を指す「ディープ・サウス(deep south)」で民主党州知事の再任は異例だ。

同紙は、今回の選挙を「トランプ氏の痛恨の敗北」と分析した。トランプ氏は6日と14日、ルイジアナを2度も訪れて応援した。選挙ツイッターに、「リスポン氏が次期州知事になるよう投票してください。彼はあなたの税金と自動車保険料を下げるだろう」と投票を呼びかけた。

トランプ氏がこのようにルイジアナに力を入れたのは、最近、共和党の選挙成績が振るわないうえ、弾劾調査の公聴会が始まった後の初の地方選だったからだ。共和党は5日、4つの州地方選のうち3ヵ所で民主党に敗れた。共和党が強勢のケンタッキー州知事を民主党に明け渡し、激戦地域のバージニア州議会選挙では民主党が圧勝した。バージニア州は1993年以来初めて州知事と州議会上・下院いずれも民主党が席巻した。

16日に選挙が行われたルイジアナも、共和党の票田とされる地域だ。2015年、民主党のエドワーズ氏が当選したが、伝統的に共和党支持が多い。このため、トランプ氏は地方選で惨敗した翌日の6日、ルイジアナに行って、支持層に投票を呼びかけた。当時、英紙ガーディアンは、「(ルイジアナ州選挙が)南部地域でのトランプ氏の掌握力を確認する試験台」と伝えた。

しかし、トランプ氏の全面的な支持がむしろ逆効果だったという分析が出ている。AP通信は、「(大統領の応援が)アンチトランプ勢力と黒人有権者が結集する契機になった」と報じた。エドワーズ氏は当選の記者会見で、「神が大統領の心をくみ取ってくださることを」と皮肉った。

●公聴会の進行中にリアルタイムで誹謗ツイート

トランプ氏は、13日に弾劾調査の公聴会が始まった後、「場外戦」に総力を挙げている。「ウクライナ疑惑」の中心にいるマリー・ヨヴァノヴィッチ元駐ウクライナ大使が15日、公聴会に出席して公開証言をすると、トランプ氏はリアルタイムで誹謗ツイートを投稿した。トランプ氏は、「ヨヴァノヴィッチ氏が行く先々で(状況が)悪くなった」とし、「大使を任命するのは大統領の固有の権限」と主張した。アダム・シフ下院情報委員長は公聴会場でこれを伝え、大統領の権威を利用した証人脅迫だと批判した。トランプ氏は、「私も他の人と同じように言論・表現の自由がある」と応酬した。

一方、CNNは17日、ウクライナ軍事支援の保留は異例だったとホワイトハウス予算担当者が証言したと報じた。米行政管理予算局の国家安全保障プログラムのマーク・サンディ副局長は16日、非公開の調査に出席し、「ウクライナ軍事支援の凍結は非常に異例であり、予算局担当者からも明確な説明を聞くことはできなかった」と証言したという。これは、支援の凍結が通常の手続きによってなされたというホワイトハウスの説明に反するもので、トランプ氏へのダメージが予想される。


崔智善 aurinko@donga.com