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香港デモ、初の死亡者発生

Posted November. 09, 2019 08:35,   

Updated November. 09, 2019 08:35

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6月9日に起こった香港の反政府デモで、初めて死亡者が発生した。香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストなどは8日午前8時頃、香港科学技術大学の学生、周梓楽さん(22)が死亡したと報じた。周さんは4日午前1時頃、デモが起こった将軍澳のある駐車場の3階から2階に転落し、頭を負傷した。2度の手術を受けたが、死亡した。

周さんが事故現場に行った理由や転落の原因はまだ明らかになっていない。明報は、「警察が道を塞いだため、進入する方法がなかった」というある目撃者の証言を伝えた。警察が救急車に向かって催涙弾を数回発射する動画も公開された。

周さんの死亡で、香港デモがさらに激しくなる恐れが高まった。AP通信などによると、同日、市民約1000人が市内の中心街を行進し、「警察は殺人者」、「警察解体、復讐」、「血の借りは必ず血で返す」と叫んだ。周さんの母校の香港科学技術大学では、学位授与式中に周さんの死が伝えられ、一部の学生たちが式の中止を求めた。デモを主導する人権団体「民間人権陣線」は、緊急声明を出し、「警察のデモ鎮圧の現場で死亡者が発生したのは初めて」とし、徹底した真相究明を求めた。

先月1日に高校生の曽志建さん(18)が、4日には14歳の男子学生が警察の発砲で負傷した。当局の過剰鎮圧に対する批判が高まっていた状況で、今回死者が出たことで、デモ隊と当局の衝突が激しくなるものと予想される。


イ・ユンテ記者 oldsport@donga.com