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アI研究開発にドライブかける三星電子、世界的研究者招いて「AIフォーラム」開催

アI研究開発にドライブかける三星電子、世界的研究者招いて「AIフォーラム」開催

Posted November. 05, 2019 08:32,   

Updated November. 05, 2019 08:32

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三星(サムスン)電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が、全社的な人工知能(AI)の力量強化に拍車をかけている。世界的に著名な学者を招待してAIフォーラムを開き、AI研究センターを設立して三星電子をハイテク企業に導くという戦略だ。

三星電子は4日、4日と5日の二日間にわたって「三星AIフォーラム2019」を開催すると発表した。今年で3回目を迎える三星AIフォーラムは、世界的に著名なAI研究者を招待して、最新の研究動向を共有する行事だ。初日のイベントは、三星電子総合技術院の主管で、ソウル瑞草区(ソチョグ)の三星電子瑞草社屋で開かれた。

同日、金奇南(キム・ギナム)DS部門代表取締役(副会長)は開会の辞で、「三星電子はディープラーニングの初期から多額の投資をしており、世界最高の大学と協力してきた」とし、「世界的な研究者と一緒にAI技術の未来発展の方向性を示し、世界を利する戦略について考える場にしたい」と語った。

カナダ・モントリオール大学のヨシュア・ベンジオ教授の「ディープラーニングによる組み合わせ的世界の理解」など著名学者たちの講演も行われた。ソウル瑞草区三の星電子研究開発(R&D)キャンパスで開催される5日のイベントでは、米ワシントン大学のノア・スミス教授とカーネギーメロン大学のアビナブ・グプタ教授が基調講演を行う。三星電子は、今年のAIフォーラムにAI専門家など1700人余りが訪れると見ている。

AIは、李副会長自らが奔走し三星の未来成長事業として育てている代表的分野に挙げられる。李副会長は、2016年に登記取締役に選任され、経営の前面に出た後、2017年に三星リサーチを発足させ、AIセンターを新設して先行研究を強化するための足掛かりを作った。昨年1月に米シリコンバレーにAI研究センターを設立したのを皮切りに、現在、世界5カ国で7つの研究センターを運営している。

昨年6月は、初めて「最高研究科学者」という役職を新設し、AI分野の世界的研究者であるセバスチャン・スン米プリンストン大学教授とダニエル・リー・ペンシルバニア大学教授を同時に迎え入れた。グローバルAI人脈も固めている。李副会長は、昨年11月に訪韓したサティア・ナデラ・マイクロソフト(MS)最高経営責任者(CEO)、7月に訪韓した孫正義ソフトバンク会長とAIなど、未来産業と関連した協力方策について議論した。

さらに先月は、三星リサーチを訪れて、主な研究課題の進捗状況について報告を受け、先行技術の戦略について議論した。当時の会議で李副会長は、「今までになかった新しい技術で、新しい未来を作らなければならない」と話したと伝えられた。今月1日、三星電子創立50周年を迎えては、「我々の技術で、より健康で幸せな未来を作ろう」と技術力量の重要性を強調した。


許桐準 hungry@donga.com