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「訓民正音解例本」を保管する新しい収蔵庫を建設へ

「訓民正音解例本」を保管する新しい収蔵庫を建設へ

Posted October. 30, 2019 08:17,   

Updated October. 30, 2019 08:17

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「訓民正音解例本」など国宝12件をはじめ、澗松(カンソン)美術館所蔵文化財4000点余りを保管する新しい収蔵庫のスケッチが明らかになった。

文化財庁文化財委員会は17日、会議を通じて澗松美術文化財団の「訓民正音保護閣」の建設設計案を可決した。保護閣は、ソウル城北区(ソンブクグ)の澗松美術館の正門前の2146平方メートルに地上1階、地下2階(延べ面積1218平方メートル)で2021年6月に建設される予定だ。訓民正音解例本を含む国宝・宝物32件、市道指定文化財4件、非指定文化財4000件などを収納する予定だ。非指定文化財(典籍2500件、絵画949件など)にも、宝物級が数えきれないほど多いという評価だ。

韓国初の私立美術館である澗松美術館は、「民族文化遺産の守護者」という称賛を受ける澗松全鎣弼(チョン・ヒョンピル、1906~1962)が収集し、子孫が守ってきた文化財を多数所蔵している。現在美術館の建物は、澗松が1938年「葆華閣(ポファカク)」という名前で作ったものだ。施設の老朽化により、モダンな収蔵庫建設が至急だという意見が出て久しい。現在澗松美術館所蔵文化財の多くは、2014年から企画展が開かれている東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)に一時保管されている。

「訓民正音保護閣」は、私立美術館収蔵庫であるにも関わらず、異例に国費と地方費を合わせて44億ウォンを建設に投入する。文化財庁の関係者は、「寺院など、文化財を多く所蔵するところの保存管理環境を改善する事業の一環として、この保護閣建設費を支援する」と説明した。

澗松美術文化財団は、現在の美術館の建物は昔の「葆華閣」の姿を生かして展示場兼教育館として使うことを検討している。美術館は2014年、澗松美術文化財団を立ち上げ、博物館法に基づく正式な博物館の登録も進めている。


趙鍾燁 jjj@donga.com