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香港長官また更迭説

Posted October. 24, 2019 08:26,   

Updated October. 24, 2019 08:26

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中国が来年3月の前に香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官(62)を更迭する可能性があると、英フィナンシャル・タイムズが22日付で報じた。6月9日から4ヵ月以上続いている反政府デモにうまく対処できなかったという理由だ。林鄭氏は2017年7月、女性初の5年任期の行政長官になったが、途中下車の危機に直面した。7月にも更迭説が流れた。

同紙が挙げた後任候補は、香港金融管理局の陳徳霖(ノーマン・チャン)前総裁(65)と唐英年(ヘンリー・タン)元政務長官(67)。「経済通」の陳氏は金融ハブという香港の特性をうまく生かして中国元の国際化に貢献したという評価を受けている。唐氏は、織物財閥の相続者で長官在職時、ワイン輸入税を撤廃して市民の支持を得た。唐氏は2012年にも行政長官選挙に立候補したが、自宅の不法増築疑惑や中国当局の拒否などで辞退した。香港最高の財閥、長江グループの李嘉誠元会長は当時、中国の圧力にもかかわらず、唐氏を支持して注目された。

23日、サウスチャイナ・モーニング・ポストなどは、反政府デモを触発させた陳同佳容疑者(20)が同日、香港刑務所から出所したと伝えた。昨年2月、台湾・台北に旅行した陳容疑者は、現地で交際中の女性を殺害して香港に逃走した。香港は、台湾と犯罪人引渡し条約を結んでおらず、陳容疑者を台湾に送還できなかった。これを受けて当局が、台湾、中国本土、マカオなどと犯罪人引渡し条約を結ぶことにすると、市民は「中国が反中国要人の弾圧道具に使う」と反発し、大規模なデモを起こした。9月に林鄭氏が「逃亡犯条例改正案の撤回」を宣言したが、デモ隊は行政長官直選制など多くの自治権を要求し、中国と対立している。

台湾で殺人を犯した陳容疑者は香港で窃盗とマネーロンダリング防止法違反の容疑だけが適用された。29ヵ月の懲役刑を宣告され、模範囚という理由で18ヵ月だけ服役して同日出所した。香港と台湾はまだ彼の身柄の処理をめぐって対立している。台湾政府は22日、「陳容疑者を連行する」と明らかにしたが、香港当局は翌日「受け入れられない」と対抗した。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com