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金正恩氏、白馬に乗って白頭山へ

Posted October. 17, 2019 08:10,   

Updated October. 17, 2019 08:10

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、白頭山(ペクトゥサン)で白馬に乗って走る姿を労働新聞が16日、公開した。正恩氏は重要決定の前には主に白頭山を訪れるが、今回は「最高権威の象徴」である白馬まで登場したという点で、米朝非核化実務協議が決裂し、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射など重大決定が差し迫っているという観測が流れている。

同紙は同日、「金正恩同志が白頭の初雪を迎え、白馬に乗って白頭の山頂に登られた」とし、「(白頭山での)今回の軍馬行軍は、(北朝鮮)革命史で振幅が大きな意義を持つ事変だ」と報じた。正恩氏が雪に覆われた白頭山で馬に乗る写真8枚も公開された。

さらに正恩氏は同日、三池淵(サムジヨン)の病院建設現場などを訪れ、「国の状況が敵対勢力の執拗な制裁圧殺策動で困難にある」としつつも、「我々は誰かの助けを望んでも、誘惑に耳を傾けてもいけない」と述べた。また、「米国など反共和国敵対勢力が強要してきた苦痛は、もはや苦痛ではなく人民の怒りに変わった」とし、「我々の力で我々の道を切り開き、生きていかなければならない」と述べた。制裁に対する苦痛を越えて怒りまで表わし、自力更正を強調したのだ。

その一方で同紙は、「我々の革命が一歩前進する雄大な作戦が繰り広げられるという確信を受けた」と強調した。正恩氏が、年内に新たな計算法を持ってくるよう米国に迫る状況で、米国の態度変化を引き出すために挑発を準備するのではないかとみられる。5日にスウェーデン・ストックホルムで開かれた米国との実務協議が決裂し、再協議の期限である「2週間内」が迫っているが、北朝鮮は対話に臨む姿勢を見せていない。

一部では、正恩氏が金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記の時に偶像化を強調するために登場した白馬に乗ったことで、制裁で揺れる住民の心をつかみ、偶像化を強調し、本格的な忍耐の可能性を見極めようとしているとみている。年内の3回目の米朝首脳会談の可能性が、時間が経てば経つほど小さくなっているため、来年の新年の辞に備えて「プランB」の可能性を打診しているということだ。


韓基渽 record@donga.com