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マクマスター元大統領補佐官、「金正恩氏、核兵器を放棄しないだろう」

マクマスター元大統領補佐官、「金正恩氏、核兵器を放棄しないだろう」

Posted October. 12, 2019 08:24,   

Updated October. 12, 2019 08:24

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ハーバート・マクマスター元大統領補佐官(国家安全保障担当)が10日(現地時間)、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が核兵器を放棄しない可能性に触れ、強力な制裁を強調した。マクマスター氏は2017年2月から昨年3月まで、トランプ政権の2人目の国家安全保障補佐官だった。

マクマスター氏は同日、ワシントンでのあるセミナーで、「正恩氏が、恐喝と米韓同盟分裂のために核兵器の維持を望むということを念頭に置かなければならない。北朝鮮はこれまで共産主義体制の下での赤化統一を望んできた。このために最初に試みる段階が米韓同盟の亀裂だ」と指摘した。

マクマスター氏は、「トランプ大統領と正恩氏の首脳会談が非核化協議の突破口になり得るが、空しい非核化約束で制裁を生半可に緩和してはならない」と指摘した。そして、「生半可な制裁緩和という過去の失敗を繰り返さないことが重要だ。繰り返すなら、狂ったことだ」とも述べた。マクマスター氏は、非核化の方法として、「二次的制裁(セカンダリーボイコット)」、軍事脅威などを挙げた。特に、中国銀行が北朝鮮に不法資金を支援する時、二次的制裁が解決策になり得ると指摘した。

マクマスター氏は、「一部では北朝鮮が抑止力確保に向けて核開発を推進したと見ているが、北朝鮮はソウルを射程圏に置く砲撃能力をはじめ、通常兵器分野でも途方もない抑止力を持っている」と懸念を示した。国際戦略研究所(IISS)のマイケル・エルマン上級研究員も同日、北朝鮮専門サイト「38ノース」に、「北朝鮮が5月以降3回発射した新型短距離弾道ミサイル(SRBM)の正確性を高めるために追加試射の可能性がある」と投稿した。また、北朝鮮の新型ミサイルは、過去のミサイルより正確である可能性が高く、即時に実戦配備される可能性も排除できないと指摘した。米議会調査局も前日、米国に最も脅威を与える弾道ミサイル保有国として北朝鮮、中国、イランを挙げた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com