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サッカー中継も共同防疫も拒否する北朝鮮、南北関係は「宣伝用」起こるだけなのか

サッカー中継も共同防疫も拒否する北朝鮮、南北関係は「宣伝用」起こるだけなのか

Posted October. 11, 2019 09:30,   

Updated October. 11, 2019 09:30

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15日に平壌(ピョンヤン)で開かれるワールドカップ予選南北サッカー競技の中継は事実上、実現しないムードだ。北朝鮮が中継のための協議に応じないのに、日本の仲介人を通した議論で、とんでもない中継権料を要求するという。北朝鮮は、韓国政府が北朝鮮からのアフリカ豚コレラ(ASF)伝播を避けるために、去る5月から共同防疫を提案したが、応答がない。

昨年は各種南北交流で和解のムードが高まったが、2月28日のハノイでの米朝首脳会談の決裂後、南北関係は「オールストップ」状態だ。北朝鮮は南北交流を全面中止した後、韓米合同軍事演習と韓国の兵器導入を口実に、対南非難に熱を上げている。さらに、世界食糧計画(WFP)を通じた北朝鮮食糧支援にまで背を向けている。政府は今年初め、インフルエンザの治療剤タミフルを支援しようとしたが、これさえも北朝鮮の無応答で伝えることができなかった。

開城(ケソン)の南北共同連絡事務所は開店休業状態になって久しい。政府は5月、北朝鮮でASF発病が確認された後、共同調査と防疫を提案したが、北朝鮮側は上部に報告した後に返答すると言って以来、何の音沙汰もない。専門家の間では、南北境界隣接地の北朝鮮軍部隊がASFに感染した豚を川に捨て、韓国側に汚染源を伝えた可能性まで出ているが、北朝鮮の黙殺無返答で対応できない状態だ。正常な国家なら自国の発病ウィルスの境界隣接地国家への伝播を防ぐための防疫に積極的に取り組むのが当然だが、北朝鮮にはそのような最小限の常識と道義すら期待できない。平壌サッカー試合も29年ぶりの「京平サッカー」復活という期待が高いが、北朝鮮の終盤の態度変化がなければ、録画放送で見るほかない。

北朝鮮が、対米関係が解決しなければ、韓国側にごり押しし、南北関係を羊に見なしてきたことは、昨日今日のことではない。しかし、昨今のやり方を見ると、北朝鮮が強調した南北関係改善とは、実は対米交渉のテコだったことを、ひいては金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が常に訴える「人民の食べる問題の解決」も単なる宣伝用だったことを改めて確認させてくれる。このように南北関係を妨げて自給自足だけ叫んでいては、内の傷だけが深まり、内爆の危機を操り上げるだけだということを分からなければならない。


イ・チョルヒ記者 klimt@donga.com