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自らが捜査対象者となっている事件の捜査をやるなと検察を圧迫した法司委員長

自らが捜査対象者となっている事件の捜査をやるなと検察を圧迫した法司委員長

Posted October. 09, 2019 08:23,   

Updated October. 09, 2019 08:23

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7日、国会法制司法委員会(法司委)のソウル中央地検などに対する国政監査で、余尙奎(ヨ・サンギュ)法司委員長はファーストトラック(優先処理案件)を巡る関連捜査を進めている宋三鉉(ソン・サムヒョン)ソウル南部地検長に対して、「ファーストトラックは純粋な政治問題だ」としながら、「検察で触れることではない」と主張した。また、「捜査するものと、してはならないものを判断して責任を負うことが真の検察改革だ」とも主張した。

余委員長は、国会ファーストトラック事態と関連して、特殊監禁などの選挙法違反の容疑で告発された野党自由韓国党議員60人の一人であり、警察、検察の召喚に応じないでいる。ファーストトラック事態は、最終的に政治的に解決すべきだという意見もあるが、現行法の手続きに基づいて、検察捜査が行われている状況だ。捜査対象者の国会常任委員長が国政監査場で被監査機関に対して捜査をするなということは、国政監査委員の資格を濫用した不適切な行動に違いない。

これに対して、宋南部地検長は、「法と原則に基づいて適切にうまくやりたい」という原論的回答を出したが、与野党の攻防は大声と暴言、悪口へとつながった。与党「共に民主党」の金鍾民(キム・ジョンミン)議員と舌戦の過程で、金議員が「法司委員長の資格がない」と叫ぶと、余委員長は独り言のように悪口を吐き出すシーンがカメラにとらえられて、民主党議員らの抗議を受けた後、謝罪する醜態も起きた。民主党が余委員長を国会倫理委に提訴するとしたら、韓国党は「人民裁判だ」と反発している。

このように法司委の国政監査は、与野党がお互いを「破廉恥」、「ネロナンブル(自分でやればロマンス、他人がやれば不倫という意)」と攻撃する卑劣な言葉の競演場に変わった。「ネロナンブル」という指摘に、民主党の金議員が「私は曺國(チョ・グク)か」と反発する笑えないシーンも演出された。国政監査場が最小限の政治的道徳と常識、節制さえ投げ出したまま、市場町よりも劣る泥仕合と喜劇の場に変質しているという指摘だ。