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日本の原発汚染水のほか汚染牧草も悩みの種

日本の原発汚染水のほか汚染牧草も悩みの種

Posted October. 08, 2019 09:01,   

Updated October. 08, 2019 09:01

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福島周辺の各都市は、原発事故による汚染水だけでなく、汚染された牧草の処理にも頭を痛めていると東京新聞が7日付けで報じた。事故当時、風に乗って放射性物質が広がり、牧草が汚染された。汚染水のように、牧草もこれまでは別々に貯めていたが、容量の限界でこれを処理しなければならない状況になると、議論が大きくなった。

福島から約100キロ離れた宮城県大崎市には、5000トンに上る汚染牧草がある。現在は、牧草を細かく切って、肥料のようにまき散らす方法で処理している。現行法によると、汚染牧草の放射性濃度が、1キロ当たり8000Bq(ベクレル・放射性物の強さを表す単位)以下なら、一般ゴミとして処理できる。事故から8年が過ぎて、汚染牧草の放射性濃度が薄くなっただけに、一般ゴミのように扱っても法的に問題はないが、市民は強く反発している。住民の阿部忠悅(80)氏は東京新聞に、「原発汚染水を海に放流することと同じだ。汚染されたものをわざわざ自然界に出す必要があるのか」と抗議した。

当初、市では5000トンの牧草全体を焼却しようとした。しかし、住民が、「灰が空気中に拡散しかねない」と訴訟を起こすと、3000トンを肥料にしてまき散らし、2000トンを焼却することにした。これも住民が反対している。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com