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「子音と母音の組み合わせによるハングルは、芸術そのもの」

「子音と母音の組み合わせによるハングルは、芸術そのもの」

Posted October. 08, 2019 09:01,   

Updated October. 08, 2019 09:01

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「近頃は、海外のセレブもハングルがデザインされたTシャツを着たりします。それは記号としてのハングルのシェイプが美しいと思うからです。しかし、インターネットでそう言う写真を見かけた韓国人は、思わずふき出したり、英字でないハングルがデザインされたTシャツを奇妙に思うのです」

5日、ソウル中区にある「カルチャーステーションソウル284」(旧ソウル駅舎)を会場に開幕した「2019タイポジャンチ:第6回国際タイポグラフィ・ビエンナーレ」で会った芸術監督のジン・ダルレ、パク・ウヒョク氏は「ハングルは文字でパターンを作るとか、模様を作り出すタイポデザインに最適の活字」と強調した。

今年で6回目を迎えるこの展覧会は、韓国工芸デザイン文化振興院(チェ・ボンヒョン院長)主催の韓国最大のタイポグラフィ・ビエンナーレ。今回は「タイポフラフィとオブジェクト」をテーマに世界22カ国、127のチーム・作家が参加、「万華鏡」「多面体」「時計」「角」「雑貨」「物」の6つのセクションにそれぞれ多彩で奇抜なタイポグラフィ作品を出品した。

展覧会場には文字と数字をデザイン要素として用いたハンガー、家具、文具、アクセサリー、おもちゃなどユニークな生活アイテムが満載だ。また、各国言語の美しさを体験できる「活字の森」「活字のトンネル」があり、書体のデザインが太さによって形が自動変換する「バリアブル・フォント」新技術はまるで踊っているかのような映像を見せている。

もっとも印象的な展示といえば「万華鏡」のセクション。3面鏡の入った円筒の先端に色紙やセルロイドを入れて動かすと千変万化する美しい模様が見えるように、点、線、面の3つの要素を分解したり組み立てながら多種多様に変化するタイポグラフィ作品を紹介する。

「タイポグラフィのコツは『組み合わせ』です。20~30の基本アルファベットを色々な組み合わせによって単語を作り、文章にしていくのです。活字の『活』という字は『生きる』という意味。つまりバラバラになった文字が活きて動くのです。そのように子音と母音が建築物のように美しい形を作り上げたり解体したり、また寄り添ったりできるハングルは代表的な活字です」

パク監督は「ハングルは、子音の場合でも基本形があり、さらに組み合わせと変形によって創られている」と言う。例えば濃音の「ㄲ」は「ㄱ」を二つ並べたものであり、激音の「ㅋ」は「ㄱ」に横線を加えたものだという。彼は「訓民正音の注釈書である解例には『寄せて書く』という言葉が見当たるが、このように取扱説明書まで完璧に揃っている言語はあまり世界に例を見ない」と強調した。

来月の3日まで入場無料。今月の9、19日、午後2時からは参加したデザイナーによるトークショーが行われる。


田承勳 raphy@donga.com