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柳賢振が今季最終登板で7回無失点、アジア出身初の防御率1位

柳賢振が今季最終登板で7回無失点、アジア出身初の防御率1位

Posted September. 30, 2019 08:41,   

Updated September. 30, 2019 08:41

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100年前にメジャーリーグで防御率1位になった選手は、ワシントン・セナタース(現ミネソタ・ツインズ)の伝説的投手ウォルター・ジョンソンで1.49だった。ジョンソンは1946年、59歳でこの世を去ったが、彼の記録は永遠に残っている。メジャーリーグホームページは、1876年の記録まで詳しく掲載されている。メジャーリーグの歴史にロサンゼルス・ドジャースの「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)の名も永遠に記録される見通しだ。

柳賢振は29日、敵地サンフランシスコで行われた公式戦最終登板で7回無失点と好投し、防御率2.32を記録し、メジャーリーグの防御率タイトルを事実上確定した。2位ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロム(2.43)が今季最後の先発登板試合をすでに終えたからだ。アジア出身投手が防御率タイトルを獲得したのは柳賢振が初めて。日本の野茂英雄が1995年に打ち立てたアジア投手記録(2.54)も24年ぶりに塗り替えた。

ドジャースが2-0で勝利し、シーズン14勝目(5敗)を挙げた柳賢振は、97球を投げ5安打だけを許し、7奪三振をマークした。柳賢振を意識して全員右打ち打者で組んだサンフランシスコ・ジャイアンツ打線を相手に1回から4回1死まで10者連続凡退に仕留め序盤から圧倒的な投球を披露した。4回と5回には失点の危機もあったが、フライボールとゴロを誘導して凌いだ。柳賢振は7回2死にジョーイ・リッカードを三振に打ち取りシーズンの最後を飾った。リッカードに投げた最後のボールは、今季に「伝家の宝刀」のように使ったチェンジアップだった。

23日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーリーグデビュー後初の本塁打を放ち、「ベーブリュー」という異名を得た柳賢振は、29日は決勝点を奪い打席でも大活躍した。0-0で接戦が続いた5回2死、走者3塁の場面で相手先発ローガン・ウェブの149キロ直球を引っ張り、先制適時打を放った。

柳賢振が、メジャーリーグで最高をシーズンを送っている。シーズン開幕当時、負傷で離脱したクレイトン・カーショーに代わってアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの開幕戦に登板した。開幕戦先発登板は「エース」の象徴だ。5月8日にあったアトランタ・ブレーブス戦ではメジャー通算2度目の完封勝利を挙げた。5月の1ヵ月間、6試合で防御率0.59をマークする好投を披露し、メジャーリーグデビュー以来初めて「月間最優秀投手」にも選ばれた。7月10日、韓国人選手では初めてオールスターゲームに先発投手として登板した。8月には4試合連続で振るわなかったが、9月の最後の3試合では完璧な投球でメジャーリーグ防御率タイトルを獲得し、ポストシーズンでの活躍を予告した。柳賢振は、来月5日に行われる地区シリーズの第2戦に先発登板する予定だ。

柳賢振は、「今季に健康に30試合程度に先発登板したかったが、29試合に登板し目標を達成した。防御率1位は期待しなかったサプライズなプレゼントだ」と話した。ナショナルリーグのサイ・ヤング賞に関する質問には、「デグロムが受賞する資格がある。彼は奪三振と投球回数で好成績を残した」と謙遜した。


チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com