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三星、0.7μmモバイルイメージセンサー…1位のソニーも超えた

三星、0.7μmモバイルイメージセンサー…1位のソニーも超えた

Posted September. 25, 2019 08:27,   

Updated September. 25, 2019 08:27

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三星(サムスン)電子が、業界初の0.7μm(マイクロメートル=100万分の1メートル)ピクセルサイズの超小型モバイルイメージセンサー「アイソセルスリムGH1」(写真)を、24日公開した。今年1億画素の壁を破って1億8000万の超高画素イメージセンサーを量産し始めたのに続き、超小型モデルを出したことで、業界1位の日本のソニーを技術革新で越えるという意志を見せたのだ。

スマートフォンのコア部品として使われる「アイソセルスリムGH1」は、0.7μmピクセルで4370万画素を具現する。同じ画素の0.8μmピクセルを使った時より、カメラの大きさと厚さを減らすことができる。三星電子の関係者は、「スマートフォンの外観にカメラが飛び出る現象を減らすことができる。さらにスリムなデザインも可能となる」とし、「最新のスマートフォンは、ディスプレイのベゼル(枠)を最小化する傾向があるが、そのようなデザインに最適化したイメージセンサーだ」と説明した。

「アイソセルスリムGH1」は、最大4Kの解像度で毎秒60フレームの専門家級映像撮影を可能にする。また、電子式画像ブレ補正(EIS)の機能と、被写体焦点技術である「スーパー位相検出(PD・Phase Detection)」機能も支援し、スポーツ競技など動きの多い現場を撮影するときに便利である。通常ピクセルのサイズが小さくなれば、イメージセンサーが受け入れる光の量が減り、画質が落ちるが、新製品はこのような限界を克服したというのが三星側の説明だ。

「アイソセルスリムGH1」は、今年中に量産を始め、三星ギャラクシーシリーズなどの次世代フラッグシップモデルに適用すると予想される。

三星電子は、世界的なイメージセンサー市場シェア2位(約20%)だが、超小型・超高画素などの技術革新で、1位のソニー(50%)を追撃するという戦略だ。特に三星は2015年、業界初の1.0μmピクセルのイメージセンサーを発売し、0.9μm(2017年)、0.8μm(2018年)製品を発売したのに続き、0.7μmピクセルモデルまで革新をリードしてきた。半導体業界の関係者は、「1位のソニーは現在0.8μmピクセルに6400万画素のイメージセンサーを公開したが、三星は、0.8μmモデルは1億画素を越えており、0.7μmピクセルモデルまで作った」とし、「ソニーより進んだ技術力が、攻撃的な市場先取り戦略といえる」と語った。


柳根亨 noel@donga.com