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70億ウォンの「黄金の便器」、展示中に盗難

70億ウォンの「黄金の便器」、展示中に盗難

Posted September. 16, 2019 08:39,   

Updated September. 16, 2019 08:39

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英国のウィンストン・チャーチル元首相の生家であるブレナム宮殿に展示されていた70億ウォンの価値があるという「黄金の便器」が14日に盗まれ、英国が衝撃に包まれた。

BBCによると、同日午前4時57分、英中南部オックスフォードシャーにあるブレナム宮殿に設置された芸術作品「黄金の便器」が盗難に遭ったと警察に通報があった。午前4時50分頃、数人の窃盗犯が2台の車で便器を盗んだとみられている。ブレナム宮殿には、ユネスコ世界文化遺産に指定された多数の芸術品が展示されていたが、黄金の便器だけが盗まれた。

「黄金の便器」の正確な作品名は「アメリカ」。 イタリア人アーティスト、マウリツィオ・カテラン氏の作品。全体が18金で制作され、480万ポンド(約70億ウォン)の価値があるとされている。人間の耽溺と過度な富を風刺するために作った作品だ。最高級のレストランで高価な食事をしようが、マクドナルドで安いハンバーガーを食べようが、排泄物という結果は「同じ」という意味が込められている。

「黄金の便器」は12日からブレナム宮殿に展示されていた。観覧客が座って使用することができるよう実際に配管も作品につながっていた。このため、窃盗犯が便器を盗む際、配管が壊され、ブレナム宮殿の一部が水浸しになった。展示期間にブレナム宮殿関係者が油断したことも問題だった。展示前、盗難が懸念されると、ブレナム芸術財団設立者のエドワード・スペンサー・チャーチル氏は、「黄金の便器は配管施設に連結されているので、取り外すことは難しい。セキュリティのための別途の計画はない」と述べた。

 

警察は、窃盗事件の容疑者とみえる66歳の男性1人を逮捕し、取り調べている。ただ、黄金の便器は見つかっていない。黄金の便器は、トランプ米大統領に対する風刺に使われ、話題にもなった。


金潤鍾 zozo@donga.com