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強硬派で「たらい回し」内閣改造をしようとする安倍首相、韓日関係改善の意欲が見えない

強硬派で「たらい回し」内閣改造をしようとする安倍首相、韓日関係改善の意欲が見えない

Posted September. 10, 2019 08:34,   

Updated September. 10, 2019 08:34

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安倍晋三首相が明日予定された内閣改造で、新しい防衛相に韓国に対する強硬対応を主導した河野太郎外相や世耕弘成経済産業相を有力候補として検討しているという。新しい外相には、代表的な右翼団体「日本会議」を支援する国会議員の会所属の茂木敏充経済再生担当相が有力視されていると、メディアが伝えた。

日本メディアの下馬評どおりなら、内閣改造で既存の強硬路線は一層強化されるだろう。岩屋 毅防衛相は、韓国に対して比較的に融和的態度を見せたと評価される。一方、河野氏は最近、韓国の駐日大使を呼び、話を遮って「無礼だ」と言うなど多くの外交欠礼論議を生んだ。世耕氏は、無理な輸出報復措置を強行し、安倍政権の最高実力者に浮上した。これら強硬派から防衛相が出るなら、日本の輸出報復に対抗した韓国の韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了決定に対しても、さらに声を強める可能性が高い。

韓日対立を悪化させるエンジンの役割をした強硬派を「たらい回し」する内閣改造では、安倍政権に果たして韓日関係を改善しようという意思があるのか疑わせる。これだから安倍政権の交代なくして韓日関係の改善は期待できないという悲観論が出てくるのではないか。激しさを増す米中戦略競争のうえ、北朝鮮の核解決も約束できない北東アジア情勢で、韓日対立は両国いずれもが敗者になる愚かなゲームだ。韓日政府は今月の国連総会と来月の天皇即位式を機に対立を解く外交的解決策を模索しなければならない。それによって11月のGSOMIA終了前に転換点を講じる必要がある。