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対話局面でも核兵器庫を増やした北朝鮮の国際詐欺

対話局面でも核兵器庫を増やした北朝鮮の国際詐欺

Posted September. 07, 2019 09:12,   

Updated September. 07, 2019 09:12

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国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は5日に公開した報告書で、北朝鮮が非核化対話局面でも核とミサイル計画の改善作業を続けていると明らかにした。報告書は、北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)のウラン濃縮工場など関連核施設を稼動しており、ミサイル開発活動でも技術的に進展していると指摘した。特に、暗号通貨に対する北朝鮮のサイバーハッキングは、大量破壊兵器(WMD)開発の資金源になっていると指摘した。

報告書によると、北朝鮮は核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発を中止しただけで、核・ミサイル開発を続けているということだ。北朝鮮は高濃縮ウランなど核物質生産を続け、兵器庫を増やしており、各種ミサイル技術を高度化し、弾道ミサイル防衛(MD)システム以上の能力まで備えつつあると、報告書は明らかにした。最近の北朝鮮の相次ぐ短距離ミサイル挑発も、今後の米国との協議でのカードになるということだ。

さらに、北朝鮮の暗号通貨ハッキングは、新たな金融収益創出手段になり、金正恩(キム・ジョンウン)政権の資金源になっている。17ヵ国に対する少なくとも35件のハッキングで北朝鮮が奪った金額は20億ドルにのぼる。制裁回避手法もより巧妙になった。海上で船の積み荷を移す「瀬取り」は深夜に行い、変則航路、書類捏造だけでなく寄港通知を避けるためにバージ船を利用する手法まで動員されている。緩んだ制裁の中、高級車などの奢侈品が北朝鮮に流れた。

これらの全てが北朝鮮の非核化を前提とした「対話局面」で起こった。危機に突き進んだ韓半島が昨年、対話局面に変わり、首脳会談イベントが続いたが、実質的な合意はなされなかった。北朝鮮の時間稼ぎだったのだ。しかし、局面を壊しはせず、対話を拒否し、韓国に対して挑発する北朝鮮の詐欺が長続きすることはできない。国際関係で幻滅と転換は常に突然、劇的に起こる。昨年の対話局面もそうだった。