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動画を見ながらベッドフレームも瞬く間に、ユーチューブの「DIYブーム」

動画を見ながらベッドフレームも瞬く間に、ユーチューブの「DIYブーム」

Posted August. 31, 2019 08:14,   

Updated August. 31, 2019 08:14

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「Do It Yourself(自分でやれ)」

動画のプラットフォーム、ユーチューブが日常になって、自分で必要な製品を直接作って使う「DIY」文化にも弾みがついている。目の前で直接説明をするような鮮やかな映像に、視聴者とのコミュニケーションも頻繁に行われているので、ユーチューブを見て腕をまくりあげて取り組む人々が増えている。簡単な木工、インテリア作業を超えて、より専門的な情報を提供するクリエイターも増えている。

●製品作りはもちろん、修理まで自分でやる

10年近くインテリア事業を手掛けてきたチョン・チャンス氏(38)は、2年前、ユーチューブチャンネル「ポーラーベア」を開設した。その理由は単純だった。チョン氏は、「インテリアの仕事をしながら知人からいつも同じような質問を受けてきた。毎回同じ答えをするぐらいなら、映像を撮って見せることした」と語った。

チャンネル開設当初、チョン氏はインテリアで使われる寸法を理解する方法など、一般人も簡単に学べるコンテンツ制作に集中した。機器も最小限に活用した。しかし、加入者が増え、かえって専門機器を活用した高級情報への要求が増えた。

現在15万人が加入するチャンネル・ポーラーベアは、ベッドフレーム製作、棚板製作など、様々なDIYコンテンツを提供している。21分のベッドフレーム製作映像には、横1100ミリ、縦2100ミリサイズのフレームを自分で裁断し、組み立てる過程が盛り込まれている。制作と同じくらい日常でぶつかることになる修理作業のためのコンテンツも、人気が多い方だ。シンクドアの高さが合わないときに修理する映像が、ポーラーベアで最も多い約102万件の再生回数を記録した。映像を見て真似する視聴者のために、説明に特に気を使う。チョン氏は、「最初は言葉を中心に説明したなら、最近では3次元(3D)グラフィックスも活用する。視聴者がしばしばミスをする部分では、わざと間違える映像を入れることもある。楽しさも生かす一方、視聴者たちの集中力を高めるためだ」と話した。

DIYチャンネル「マンゴサ」を運営するイ・ヒョソン氏(39)も似たような事例だ。普段インテリアの仕事をしながら関連の本を発売しようとしたイ氏は、伝達効果を考慮して本ではなく、動画コンテンツに挑戦した。古い玄関ドアの塗装など、塗装作業関連動画がマンゴサの主要コンテンツとなっている。チャンネルの特性上、どうしても男性加入者が多い。イ氏は、「全体加入者の80%が男性。その中でも30~50代がほとんどだ」と語った。DIYコンテンツの場合、特定チャンネルを好むより、検索語を通じて視聴者が流入するだけに、クリック件数に比べて、加入者が多くない方だ。

●キャンピングカーからパソコンまで…DIY全盛時代

DIYコンテンツは木工やインテリアに限らない。視聴者たちも、普段はなかなか意欲を出せなかったDIYの壁を、ユーチューブで崩している。

最近では、直接キャンピングカーを作る映像が話題になったこともある。チャンネル「Vanlife Koreaスヒャン」の大学生兄妹が12人乗りのバンをミニキャンピングカーに改造する映像は、107万件の再生回数を記録している。10分の長さのこの映像には、車両部品を切り離すことからベッド、換気扇、シンクの設置まで、7ヶ月間のすべての過程がタイムラプス方式で盛り込まれている。この他にも150万ウォンでキャンピングカー作り、女性一人でキャンピングカー作りなど、様々なコンテンツが注目を集めている。グーグルコリア・ユーチューブパートナーシップチームのチ・サンウン・マネージャーは、「ユーチューブによって情報へのアクセスが容易になり、自分が持っている特技やノウハウを分かち合おうとするクリエイターが増えている」と説明した。

パソコンの組立コンテンツも多い。88万件の再生回数を記録したチャンネル「シムプチーム」の映像を見て、直接パソコンを組み立てたチョン・ユンウォンさん(33)は、「文やイメージでできている取扱説明書だけでは、部品を区別することすら難しかったが、動画は比較的理解しやすかった」と説明した。彼女は20分ものの映像を数回再生しながら5~6時間で自らパソコンを組み立てた。同じレベルの市販製品に比べて約30万ウォンの費用を節約した。

チャンネル「シムプチーム」を運営するシムプ(活動名)は、「欧州などに比べて、まだ国内ではDIY文化が拡散されていないのが現状だ。木工のほか、電子製品など、さまざまな分野でDIYが可能であることを知らせ、そのような文化を拡散させるのが目標だ」と語った。この他にも編み物やミシンで手作りの服を作ったり、直接空気清浄機、ブルートゥーススピーカーなどを作る様々なDIY映像が人気を得ている


姜泓求 windup@donga.com