Go to contents

台湾のアン・リー監督「私は生涯異邦人だった」

台湾のアン・リー監督「私は生涯異邦人だった」

Posted August. 31, 2019 07:50,   

Updated August. 31, 2019 07:50

한국어

台湾の名門高の校長の長男は、父親の期待に応えることができなかった。大学入試に失敗し、映画を学ぶと言って米国に留学したが、異邦人である彼が米国の主流文化に合わないのは当然のことだった。アウトサイダーの観点は、国境に束縛されない非凡な映画を誕生させた。中国の武侠やジェーン・オースティン、カウボーイのロマンス、スパイ恋愛などを縦横無尽に傑出した作品を吐き出すアン・リー監督の話だ。

この本は「映画監督インタビューシリーズ」11冊目。1993年から2019年まで行われた20回のインタビューをまとめた。時間順に編集されたインタビューは、アン・リー氏が米国で米国人でない存在として生涯「外の人」として生きなければならないことを悟る過程を描いた告白録でもある。

アン・リー氏は一方で、「そのおかげで異なる観点で世の中を見ることが容易になった」と話す。ゲイであることを隠して偽装結婚しようとする台湾人、米西部で性アイデンティティを隠すカウボーイ、内面を隠して生きていく武士を温かくフィルムに収める理由だ。「ブロークバック・マウンテン」、「グリーン・デスティニー」、「ライフ・オブ・パイ」などの名作の撮影の裏話も興味深い。


李?? baltika7@donga.com