Go to contents

中国軍装甲車が香港進入、写真公開し武力介入を警告

中国軍装甲車が香港進入、写真公開し武力介入を警告

Posted August. 30, 2019 09:56,   

Updated August. 30, 2019 09:56

한국어

香港政府が継続するデモに戒厳令の発動可能性を明らかにした中、装甲車など人民解放軍の陸海空軍部隊が29日未明、香港に進入した。中国は、香港駐留部隊の定例の交代だと明らかにしたが、31日の大規模デモを控え、中国の武力介入への懸念が強まっている。

新華社通信は同日午前、「権威ある発表」で、「22回目の香港駐留部隊の交代作戦を始めた」とし、「今回の交代は香港駐留部隊法の交代規定によって施行されるもので、(共産党)中央軍事委員会の承認を受けた正常な定例作戦」と明らかにした。「中央軍事委の承認」とは、軍事委主席の習近平国家主席が指示したということだ。中国メディアは一斉に新華社通信を引用して報じた。

さらに同通信は3枚の写真を公開した。未明に装甲車が列をなして香港と広東省深セン市の境界隣接地域にある皇崗検問所を通じて香港の道路に進入する場面だった。写真では、少なくとも5台の装甲車が確認された。兵士を乗せた軍用トラックが順に皇崗検問所を通過する様子や香港の港に兵士を乗せた中国軍艦が到着する写真も公開された。

同通信は同日午後、「交代作戦が完了した」とし、「陸路のいくつかの検問所を通って、道路で(兵士と装備が)起動し、海と空でも起動し、香港駐屯地に入った」と明らかにした。また、「党中央と中央軍事委の指揮に従って、一国二制度を貫徹し、国家主権と安全、発展利益を守る」と人民解放軍側が明らかにしたと伝えた。中国は、マカオでも20回目の部隊の交代があったと明らかにし、今回の兵士の移動が定例の循環配備であることを強調した。昨年と2016年にもほぼ同時期に香港駐留部隊の交代があり、当時も中国メディアが報じた。

しかし、香港の事態が手のほどこしようもないほど激しくなる時に、装甲車が深夜に香港の道路に進入した様子を公開し、大々的に報じたことは、いつでも武力介入が可能だという警告とみえる。香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は27日、事実上の戒厳令である「緊急法」を52年ぶりに発動することを検討していることを明らかにした。

さらに、香港警察が、今月31日に予告された大規模デモを暴力デモが憂慮されるという理由で禁止し、緊張が高まっている。31日にデモを主導する民間人権陣線側は、香港行政長官と立法会(国会)議員の直接選挙を求めるデモを計画している。デモ隊が、中国の中央政府の香港連絡弁公室まで行進すると明らかにし、警官と衝突する可能性もある。民間人権陣線は、6月に200万人デモ、今月18日に170万人デモを主導した団体だ。来月1日には香港国際空港で再びデモが予定されている。

特に来月2日には、ゼネストと大学生、中・高校生が参加する授業拒否が予定され、香港事態の分岐点になると見られている。


尹完準 zeitung@donga.com