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ポンペオ国務長官、「北朝鮮のならず者振る舞い、看過できない」

ポンペオ国務長官、「北朝鮮のならず者振る舞い、看過できない」

Posted August. 29, 2019 08:11,   

Updated August. 29, 2019 08:11

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ポンペオ米国務長官が、北朝鮮を再び「ならず者」の振る舞いをする国家と指摘し、「看過できない」と述べた。ただし今回は制裁には触れず、協議再開を望んでいるというシグナルを送るなど、発言の強度を調整した。米朝首脳会談の再開に向けた実務協議を開くために北朝鮮をなだめようと神経を使っているとみられる。

米国務省が公開した発言記録文によると、ポンペオ氏は27日(現地時間)、インディアナ州インディアナポリスで米国在郷軍人会が開催した行事で、「米国主義(Americanism)」について演説し、このように話した。ポンペオ氏は、「米国主義は、私たちが直面した挑戦に対して真実を話すことを意味する」とし、「挑戦」にイランと中国、北朝鮮を挙げた。そして、「現米政権は、イランが中東で責任ある行為者として対しなかった。貿易と国家安全保障に関する中国の悪い行動を批判してきた。北朝鮮のならず者の振る舞いを看過できないということを認識した」と主張した。ポンペオ氏は先月22日にも、在郷軍人総会の演説で、「北朝鮮のような『ならず者国家』」と表現した。ただ、制裁をめぐって北朝鮮への警告は控えた。

ポンペオ氏は同日、行事後、NBC系列の地方テレビ局、WTHRとのインタビューでも、制裁に触れたものの、国際社会の協力に焦点を合わせた。

特にポンペオ氏は、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が、私のチーム(米国務省協議チーム)と共に活動する彼のチームを(非核化協議の)現場に投じることを望む」とし、北朝鮮に対して実務協議再開を再び呼びかけた。さらに、「トランプ大統領が特別な理由は、グローバルな連帯を作った点」とし、「米国だけの制裁ではなく、国際社会が共に加える(国連)安全保障理事会の制裁を作り、圧力を加えた」と強調した。

このような発言をめぐって、北朝鮮の李容浩(イ・ヨンホ)外相が23日に談話で、自身を「米国外交の毒草」と批判したことを考慮して、強度を調節したという見方が出ている。ポンペオ氏は21日、メディアとのインタビューで、「彼(金正恩氏)が非核化を履行しない場合、過去最も強力な制裁を継続するだろう」と述べ、北朝鮮の反発を買った。

一方、28日、「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)によると、国防総省ミサイル防衛局のジョン・ヒル局長は、最近の報告書「2019年局長のビジョンと意図」で、北朝鮮と中国、ロシア、イランを「潜在的敵」と規定し、「ロシアと関連団体は、旧ソ連の時から中国、北朝鮮、シリアにミサイルの攻撃知識と技術を提供してきた。中国の関連団体も、北朝鮮やイランのミサイル開発を支援してきた」と指摘した。さらに報告書は、「北朝鮮は弾道ミサイルを多くの国に販売し、現在も深刻な脅威になっている」と懸念を示した。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com