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アジア初! 米女子大会に出場した「野球天才少女」パク・ミンソ

アジア初! 米女子大会に出場した「野球天才少女」パク・ミンソ

Posted August. 24, 2019 08:13,   

Updated August. 24, 2019 08:13

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「野球をする女子選手たちがどれほど多かったのか。グローブをはめた男の子がユニークに見えるほどだったからね。ハハ」

2016年、小学校6年生の時にホームランを打って韓国リトル野球女子選手の中で最年少ホームランの主人公になったパク・ミンソさん(15=杏堂中学3)。野球ファンの間で「野球天才少女」と呼ばれるパクさんが最近、忘れられない経験をした。今月初めに終わった米最大女子野球大会「ナショナル・ガールズ・ベースボール・トーナメント」にアジア選手としては初めて招待されて出場したのだ。米イリノイ州ロックフォードで開催されるこの大会には、毎年350人以上の女子選手が参加する。16日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の東亜(トンア)日報の社屋でパクさんに会った。

●「他人のために夢を手放すな」

パクさんの出場は、2年前に国内で開かれた国際大会に米国代表監督として参加したジャスティン・シーガル(44)が招待状を送ったことで実現した。シーガルは、大リーグ(MLB)史上初の女性コーチを務めた女性野球界の「伝説」だ。2015年、オークランド傘下の教育リーグのコーチを務めた。シーガルは、この大会を主管する非営利団体「ベースボール・フォー・オール」の設立者でもある。

いつも男子生徒の間で野球をしなければならなかったパクさんに、今大会出場は一風違った経験になった。野球の本場米国で野球をしたことも特別だった。パクさんは、「実は男の子たちとの試合より容易だろうと思ったが、実際女子選手たちの情熱と実力が相当なものだったので驚いた。残念なプレイが出ても、指摘して叱責するよりはハイファイブをしてお互いに励ますことが印象的だった」と語った。シーガルまたパクさんに、「他人のために夢を手放すな。最後まで挑戦しなさい」という応援を伝えた。

今回の大会の15歳以下(U15)部門のニューヨークワンダースティム所属で出場したパクさんは、1塁手、遊撃手を主に担当し、チームの5戦全勝の優勝に貢献した。13回打席に入り、ヒット3本を含めて9回出塁した。普段所属チームで投手と一塁手を担当するパクさんは、今回の大会では新たに遊撃手のポジションに挑戦した。パクさんは、「(これまでしなかった)中継プレーなどをして、新しい楽しみを感じた。ダブルプレーも成功して嬉しかった」と話した。

MLBサンフランシスコ、オークランド、シカゴ・カブスの本拠地を訪れたのも、パクさんには驚くべき経験だった。オークランド球場では、ビリービーン・オークランド副社長直筆のメッセージを手渡された。ビーン副社長は、ブラッド・ピット主演の映画「マネーボール」の実際主人公。「野球でおさめた驚くべき成果を祝う。幸運を祈る」という内容だった。パクさんは、「韓国では勝つことだけを考えていたが、今は野球を楽しむことができるということを知ることになった」と話した。パクさんは2年後も、この大会に出場する計画だ。

●韓国初の女子プロ選手の夢

小学校6年生だった2016年、城東区(ソンドング)リトル野球団の選手クラスに入って野球を本格的に開始したパクさんの夢は、国内初の女子プロ選手。今年でリトル野球最後のシーズンを迎えるパクさんは、高校に入学すれば、女子社会人チームで実力を磨き、米国、日本留学などを経て、現在、世界で唯一女子プロリーグがある日本でデビューするというしっかりした計画を持っている。

パクさんは時速100キロを超える速球を投げながら、リトル舞台だけで6本のホームランを打ったほど、投打両方で素質を備えている。しかし、今後は打撃にのみ集中するという覚悟だ。「どうしても打者がより多くの試合に出場する身体だ」という。このため、ロールモデルも日本の「二刀流」スター大谷翔平(LAエンジェルス)から、最近巨砲遊撃手キム・ハソン(キウム)に変えた。この他にも、コディ・ベリンジャー(LAドジャース)、柳田悠岐(ソフトバンク)などを好む。

毎日野球日誌を書くというパクさんは、選手引退後も野球解説者や野球記者になりたいという計画もすらすらと語った。その一方で、「まずは日本のプロ舞台にデビューすることが重要だ。ホームランも最も多く打ち、守備も上手な選手になりたい」という課題も欠かさなかった。

インタビューの終盤、パクさんに野球の魅力について尋ねると、「野球は放棄を知らないスポーツだ。大きな点数差で負けていても、最後まで試合の結果が分からないのが大きな魅力」という答えが返ってきた。日々、世間の偏見に立ち向かう自分の挑戦を最後まで見守ってほしいという話に聞こえた。


姜泓求 windup@donga.com