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SKイノベーション、電気自動車の使用済み電池の再利用技術を独自開発

SKイノベーション、電気自動車の使用済み電池の再利用技術を独自開発

Posted August. 21, 2019 09:42,   

Updated August. 21, 2019 09:42

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SKイノベーションが、電気自動車の使用済みバッテリーを再利用するための独自の技術開発に乗り出した。来年から初期に発売された電気自動車の使用済みバッテリーがあふれ出ることを見込んで、関連市場を先取りする狙いだ。

SKイノベーションは20日、電気自動車の使用済みバッテリーの陽極材から水酸化リチウムを回収する技術を開発していると発表した。陽極材は、リチウムイオン電池を構成する重要素材で、二次電池素材コストの30%以上を占めている。

陽極材からニッケル、コバルト、リチウムなどの主要原材料を抽出する技術は商用化されているが、高濃度の水酸化リチウムの回収技術を保有している会社は、SKイノベーションが初めてだ。これに先立って、金俊(キム・ジュン)SKイノベーション社長は5月の記者懇談会で、バッテリーを新しいサービスプラットフォームにする戦略である「BaaS(Battery as a Service)」を紹介し、「バッテリーを再収集して再利用したり、リサイクルすることにより、生態系に一助できる」と説明した。会社側は、早ければ今年末に技術開発を完了し、来年中に商用化する計画だ。

これにより、電気自動車バッテリー成分の80%以上を再利用できるようになり、世界の使用済み電池市場で電気自動車のバッテリーが占める割合は3%から、今後90%以上にまで拡大できるという予測が出ている。

現在、使用済みバッテリーのリサイクル分野では、中国が最も進んでいる。中国政府は関係法令を整備し、地域別に特定業者を選んで使用済みバッテリーのリサイクル関連研究と技術開発に取り組んでいるという。国内企業の場合、SKイノベーションを除くLG化学、三星(サムスン)SDIなどは、国内外中小・中堅メーカーと協力してリサイクル事業を手掛けている模様だ。


許桐準 hungry@donga.com