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金正恩氏、「新兵器システム」完成宣言

Posted August. 14, 2019 08:41,   

Updated August. 14, 2019 08:41

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金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が13日、「勝利的前進を無敵の軍事力で裏付ける新しい兵器システムを連続的に開発、完成する特記すべき偉勲を立てた」と称賛したと、労働新聞が報じた。ミサイル開発科学者を激励し、最近相次いで披露した「新型短距離飛翔体3種」、すなわち「北朝鮮版イスカンデル(KN-23)弾道ミサイル」と「新型大口径操縦放射砲」、「北朝鮮版ATACMS新型戦術短距離弾道ミサイル」の「開発完成」を宣言したのだ。

正恩氏は同日、「朝鮮労働党中央軍事委員会委員長命令第008号」を下し、「(科学者が)新しい兵器システムを研究開発することで、国の自衛的国防力の強化の面で画期的な転換点となった」と評価した。また、「先端国防科学の苦難も技術的問題を解決した。私たちの力と知恵、私たちの技術によるものだ」とも述べた。北朝鮮の急速な新型ミサイル開発を高く評価しながらも、その背景にロシアの技術支援があるという一部の分析を一蹴したのだ。

さらに正恩氏は、「党の戦略的構想と意図を輝かせるよう実践に移している」とし、新型ミサイルの開発に携わった軍科学者103人を1階級昇格させた。兵器開発の成功と関連して正恩氏が直接公開的に「昇格命令」を下し、対外的に公表したのは初めて。2017年の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」開発の時には今回のような公開の昇格はなかった。政府筋は、「今年2月と4月に将軍人事を行ったので今回の人事は異例」とし、「開発者の大規模な昇格を発表し、新しい対南攻撃手段の開発に成功したというメッセージを対外的に伝えようとしたようだ」と話した。今回の人事で弾道ミサイル開発の核心人物とされるチョン・イルホ氏が上将(韓国の中将)に昇格した。

軍当局は20日、韓米合同軍事演習が終わる前に北朝鮮が追加挑発に出る可能性を注視している。正恩氏がトランプ米大統領に合同軍事演習後の対話再開を示唆したため、演習終了前に追加挑発の可能性があるということだ。これに先立ち、北朝鮮が7回にわたって短距離ミサイル挑発をしたので、今度は新型潜水艦で新たな潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を短距離で発射する可能性があるという見方が有力だ。


黃仁贊 hic@donga.com · 孫孝珠 hjson@donga.com