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ILから復帰の柳賢振が12勝目、韓米通算150勝達成

ILから復帰の柳賢振が12勝目、韓米通算150勝達成

Posted August. 13, 2019 10:29,   

Updated August. 13, 2019 10:29

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ゆっくり休んで11日ぶりにマウンドに立ったロサンゼルス・ドジャースの「怪物」柳賢振(リュ・ヒョンジン)は一段と強くなっていた。

柳賢振は12日、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャーススタジアムで行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板し、7回5被安打4奪三振1四球無失点と好投した。この日、ドジャースは3回まで6点を奪うなど打線が爆発して9-3で勝利し、柳賢振は12勝目、韓米リーグ通算150勝(韓国98勝、米国52勝)を達成した。

柳賢振の防御率は1.45とさらに下がり、メジャーリーグ全体2位のマイク・ソロカ(2.32=アトランタ・ブレーブス)との差も0.87に広がった。1シーズンに22試合に先発登板して、これだけ低い防御率を記録した選手は2005年のロジャー・クレメンス以来14年ぶりのことだ。

1日のコロラド・ロッキーズ戦ではスライダー中心の投球内容で打者の虚を突いた柳賢振だが、この日は柳賢振が左腕であることを意識してスタメンを全員右打者に並べたアリゾナに対し、専売特許のチェンジアップとカッターを中心に相手打線を封じ込めた。6回表の1死1、3塁のピンチでウィルマ―・フローレスを併殺打に打ち取ったのもチェンジアップだった。この日投げた91球のうち27球がチェンジアップだった柳賢振は、カッター(22球)、ツーシーム・ファストボール(19球)、フォーシーム・ファストボール(10球)、カーブ(13球)と多彩な球種を自由自在に駆使した。データ上はカッターに分類されるが、柳賢振自身はスライダーと呼んでいる「遅いスライダー」まで入れると、打者として柳賢振の配球を読むことは至難の業だったはず。奪三振は4つに過ぎなかったが、27打者を相手に12本のゴロを打たせ、打者を圧倒した。柳賢振は4回裏の攻撃ではセンター前安打を放ち、打席でも活躍した。

柳賢振は昨年8月27日のサンディエゴ・パドレス戦以降、ホームで11連勝を挙げており、ドジャースのレジェンド、オーレル・ハーシュハイザー氏(1984~1985年)、「コリアン特急」朴賛浩(パク・チャンホ=1997~1998年)と肩を並べた(ドジャース歴代2位タイ)。今後ホームで敗戦なしに1勝を追加すれば、2011~2012シーズンにクレイトン・カーショーが打ち立てたホーム最多の12連勝に並ぶことになる。

柳賢振は首に違和感を覚え、先発ローテを一度飛ばしたことから生じかねない体調不良への懸念を払しょくした。最近、米国の複数のメディアは、来季に柳賢振が33歳になることを取り上げ、自由契約選手(FA)市場での評価が低いだろうとの見方を示した。失点を最小限に抑えているものの球威もシーズンを重ねながら落ちているとの評価もある。だが柳賢振は1本の長打(二塁打以上)も許さず、強くなった姿で健在ぶりをアピールした。

この日、ロサンゼルスタイムズも、「柳賢振の防御率は殿堂入りに向かっているカーショー(2016年の防御率1.62)と、すでに殿堂入りしているサンディー・コーファックス(1955年に1.73、1964年に1.74)より低い。彼の防御率が下がるほど、我々をより歴史に注目させている」と絶賛した。


金培中 wanted@donga.com