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柳賢振、防御率が下がり1.53に 2度目の月間最優秀投手賞の可能性も

柳賢振、防御率が下がり1.53に 2度目の月間最優秀投手賞の可能性も

Posted August. 03, 2019 09:25,   

Updated August. 03, 2019 09:25

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ロサンゼルス・ドジャースの「怪物」柳賢振(リュ・シウォン=32)の防御率が1.66から1.53に下がった。先月15日の敵地ボストン・レッドソックス戦での自責点について異議を申し出たことを受け、メジャーリーグ事務局がドジャースの意見を受け入れたのだ。この決定で、柳賢振の7月の防御率は0.55まで下がり、「月間最優秀投手」に選ばれた5月(0.59)を上回る成績を記録することになった。1年間で2度目の月間最優秀投手賞にまた一歩近づいた。

レッドソックス戦では、1回2死満塁で相手打者アンドリュー・ベニンテンディが降ったバットにボールがショート前に転がった。ところが遊撃手クリス・テイラーのミスで走者2人がホームに生還した。このボールは遊撃手失策ではなく、内野安打と記録された。次の打者マイケル・チャビスまで安打を放ち、先に生還した2人の得点は、いずれも柳賢振の自責点となった。そして、試合後にドジャースはメジャーリーグ事務局に異議を申し出た。

事務局は17日間にわたる検討の末、この記録を内野安打から失策に変更することを決めた。守備失策で出塁した走者が得点した場合は、投手の自責点にならない。柳賢振は、今回の訂正で7月の防御率が1.11から0.55まで下がった。月間防御率ではシーズン最高の記録だ。

特にこの柳賢振の防御率は、最近メジャーリーグで起きている極端な「打高投低」現象の中で記録したもので、一層輝きを放つ。AP通信は2日、今季のメジャーリーグの本塁打数を分析し、「7月までに生まれた本塁打数は計5578本で、このペースが続けばシーズン終了後の本塁打数は6712本に達するだろう」と報じた。これは昨年(5585本)より20%も激増したものだ。メジャーリーグで、現在10本以上の本塁打を放った打者は200人に達する。

柳賢振は記録訂正後に、「時間がかかったので認めてもらえないと思ったけど、訂正してもらえて嬉しい」とし、「今の体調が良好なので、短時間で崩れるような投球さえなければ、継続して良い投球ができそうだ」と自信を語った。

記録訂正でさらに成績が良くなったことを受け、海外メディアは再び柳賢振をサイ・ヤング賞候補として取り上げ始めた。米国メディア「ビッグリード」は、「柳賢振は最高の野球選手の一人として、今季ナショナルリーグのサイ・ヤング賞が大変有力だ」と評価した。ワシントンポストも最近「マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)が背中に痛みを訴えている中、柳賢振はサイ・ヤング賞受賞の可能性をさらに高めている」と報じた。

柳賢振はサイ・ヤング賞とともに7月の月間最優秀投手賞候補にも挙げられている。ただ、先月の勝利数が2勝に過ぎなかったのは気になる。最も強力なライバルはスティーブン・ストラスバーグ(ワシントン)で、ストラスバーグは7月に5試合で31回と3分の2を投げて全勝を挙げた。防御率は柳賢振より高い。ストラスバーグの7月の防御率は1.14で、シーズン防御率は3.26だ。


李沅柱 takeoff@donga.com