英首相官邸に「ファースト・ガールフレンド」

英国のボリス・ジョンソン首相（５５）とガールフレンドのキャリー・シモンズさん（３１）が２９日（現地時間）、首相官邸に公式に入ると、ＡＦＰ通信などが報じた。首相が結婚した配偶者ではなくパートナーと首相官邸で暮らすのは英史上初めて。

首相室報道官は２９日、「首相が官邸に公式に入居し、パートナーも今後そこで暮らす」と明らかにした。ただ、シモンズさんの入居について、「国民の税金が追加で投入されることはない」と強調した。

ジョンソン氏は首相官邸のダウニング街１０番地ではなく、財務長官官邸である１１番地に暮らすという。１１番地には４つの寝室があり、１０番地に比べて住居空間が広い。子どもが４人のブレア元首相が１１番地を選んだ後、慣例になった。キャメロン元首相、メイ前首相も１１番地で暮らした。これに対して、「内閣のナンバー２」のサジッド チャビドゥ財務長官（５０）が１０番地で暮らすと、ＡＦＰ通信は伝えた。

英メディアはこれまで、「ファースト・ガールフレンド」と呼ばれるシモンズさんがジョンソン氏とともに官邸に暮らすのか注目してきた。ジョンソン氏は昨年から妻と別居し、離婚訴訟中だ。その後、ジョンソン氏はシモンズさんの家で暮らしてきた。シモンズさんは、ジョンソン氏の保守党代表予備選でほとんど姿を現わさなかったというが、先月２人が家で大声を上げて激しいけんかをし、警官まで出動したと、英紙ガーディアンが報じた。

２０１１年、当時ロンドン市長だったジョンソン氏に初めて会ったシモンズさんは、翌年にロンドン市長選挙陣営に参加し、貢献したという。シモンズさんは１７年、最年少で保守党公報を務め、現在は環境保護団体で働いている。ＣＮＮは、シモンズさんが今回の予備選でジョンソン氏のもじゃもじゃの髪を整え、選挙戦略に助言するなど、決定的な役割を果たしたと評価した。


イ・ユンテ記者 oldsport@donga.com