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最強の老兵部隊の寂しい最後

Posted July. 30, 2019 10:07,   

Updated July. 30, 2019 10:07

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オリバー・ストーン監督の映画「アレキサンダー」では、インドの地に入ったマケドニアの兵士たちが「これ以上進軍できない。もう家に帰りたい」と抗命するシーンが出てくる。よく見ると、彼らの多くが銀色の鎧を着ている。彼らは、マケドニアの誇りである槍部隊の中でも元祖であり、最強の部隊で、アレキサンダーの父親フィリッポス2世が養成した兵士たちだった。マケドニアの生きた歴史のような部隊で、「銀盾隊」という呼称を得た。

インド遠征から帰還後、アレクサンダーは、銀盾隊3000人を含む1万人の兵士を除隊させ、故郷に帰るようにした。アレキサンダーは旅費を十分に与え、退職金の名目で1当たり1タラントン(銀約26キロ)をさらに上乗せした。

しかし、銀盾隊は故郷に帰れない。帰還途中にアレクサンダーが死亡してしまった。そしてアレキサンダーの王国は、ディアドコイ(後継者)の戦争と呼ばれる内戦に包まれる。銀盾隊は老兵たちだったが、すべての将軍から求愛を受けた。このことから10年間、彼らは再び昔の戦場を転々としながら戦った。驚くべきことに、この老人部隊は戦闘で一度も負けたことがなかった。

紀元前316年、小アジアの覇権をめぐって、アンティゴノスとエウメネスが激突した。老兵たちは自分たちの最後の戦いで、アンティゴノスの重装歩兵部隊と真っ向から戦って、一気に撃破した。プルタルコスは、「敵兵のほとんどは、白兵戦を戦う中、ずたずたに切られた。…銀盾隊員は70歳になった人も多く、六十歳以下は一人もいなかった」と語った。歴史にまたとない高齢者の勝利は、悲惨な結論で終わる。自分の家族が捕虜になると、銀盾隊はアンティゴノスの誘いに騙されて、エウメネスを裏切る。アンティゴノスは銀盾隊の司令官を土に埋めて殺し、老兵たちはアフガニスタンの険しい地域に散り散りにさせられた。そして秘密命令を下し、皆殺しにしてしまったという。昔も今も、政治家の約束は信じる人間が馬鹿だ。