Go to contents

三星、半導体協力会社に323億ウォンのインセンティブ支給へ 過去最大規模

三星、半導体協力会社に323億ウォンのインセンティブ支給へ 過去最大規模

Posted July. 26, 2019 10:20,   

Updated July. 26, 2019 10:20

한국어

三星(サムスン)電子は、271の半導体協力会社の従業員に323億ウォン規模の上半期(1~6月)の生産激励金と安全インセンティブを支給すると、25日明らかにした。三星が協力会社のインセンティブ制度を導入した2010年以降、上半期基準としては過去最大規模となる。日本の輸出規制、米中貿易紛争など、対外悪材料の中でも下請け会社との同伴成長基調を続けていくという意志とみられる。

三星電子は同日、半導体事業を担当するデバイスソリューション(DS)部門の各事業所に常駐する下請け会社と孫請け会社の役員や従業員1万9000人余りに対して、計323億3000万ウォンのインセンティブを支給した。上半期基準ではこれまで最大だった昨年(256億6000万ウォン)より26%伸びた数値だ。インセンティブの対象には、生産と品質関連労働者、事業所の設備とメンテナンス従業員、清掃人員などが大勢含まれている。

会社の関係者は、「三星が半導体において世界首位を達成するためには、最先端の技術労働力だけでなく、黙々と自分の役割を果たす協力会社の従業員の力が欠かせない」とし、「本格的な夏の休暇シーズンを控えた協力会社の役員や従業員の士気高揚はもとより、内需景気の活性化にも寄与するものと期待している」と語った。

実際財界では、協力会社へのインセンティブ支給が活発でない方だ。下請け会社に元請会社が狙いを持って介入すると誤解される事例が少なくないからだ。財界の関係者は、「いくら善意を持って協力会社を助けたくても、硬直した国内労使文化では限界がある」とし、「利益を共有するという意志のない企業であれば、リスクに耐えながら協力会社まで取りまとめる理由がない」と語った。

三星電子は、協力会社の士気高揚プロジェクトを拡大している。2010年から今年上半期まで提供されたインセンティブの累積額は、計3059億ウォンに達する。昨年からはインセンティブ支給対象を下請け会社から孫請け会社までに拡大した。「半導体精密配管技術アカデミー(SfTA)」を運営しながら協力会社の人材育成も支援している。5月には、半導体協力会社のための「環境安全専門教育施設(三星電子DS部門協力会社環境安全アカデミー)」もオープンした。三星電子の半導体電気工事を担当しているトゥウォンE&Gのクォン・テウク代表は、「役員や従業員の誇りが高まっている。楽しい気持ちで安全も守り、ボーナスも受け取る一石二鳥の効果がある」と感想を明らかにした。

三星電子は昨年、同伴成長委員会の同伴成長指数の評価で8年連続で最優秀評価を受けた。


柳根亨 noel@donga.com