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スフィンクスの国を沸かしたK-POPフェスティバル

スフィンクスの国を沸かしたK-POPフェスティバル

Posted July. 26, 2019 10:20,   

Updated July. 26, 2019 10:20

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「防弾少年団(BTS)は、エジプトには来ないんですか?」

24日(現地時間)午後、エジプトの首都カイロの芸術大学内のサイエド・ダルウィーシュ劇場で行われた「2019K-POPワールドフェスティバルエジプトの予選戦」。観客席を埋め尽くしたエジプトの若者たちが、流暢な韓国語でBTSなど韓国スターに対する関心を表現した。彼らは混雑した会場の出入口で韓国人の関係者や韓国人と体がぶつかると、頭を下げながら韓国語で「申し訳ありません」と謝罪した。

エジプト駐在の韓国大使館と韓国文化院が開催したこの日の行事は、今年10月に慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)で開かれるK-POPワールドフェスティバルに参加するエジプト代表を選ぶための席だった。歌と踊りの部門で6チームずつ、計12チームが参加した。参加者らは、BTS、フォーミニッツ、ブラックピンク、ダビチなどの韓国歌手たちの歌と踊りを熱心にこなした。

歌の部門は、エイリーの「ヘブン」を歌ったオムニア・イブラヘムパデルが、ダンス部門は、トゥモローバイトゥギャザーの「ある日頭から角が生えた」に合わせて踊ったAMM.Brooチームが優勝した。彼らは、世界100カ国以上で選抜されたチームともう一度競い合って、最終選抜されれば、10月の本行事に参加することになる。

約1000人の観客はイベントの途中に自分の好きな韓国スターの名前を叫んだり、歌が出ると一緒に歌う「テチャン」を披露した。尹汝哲(ユン・ヨチョル)駐エジプト韓国大使は、「エジプトの韓流ファンは相当前から自主的にファンクラブを組織し、K-POPコンサートまで開催するほど、その情熱がすごい。遠くない将来に、彼らがK-POPのスターたちと会うことを期待する」と語った。

アラブ圏で人口が最も多いエジプト(約1億人)は、最近、韓国文化院の韓国語と韓国料理講座の受講競争率がそれぞれ6対1と30対1を記録するほど、韓流が流行している。昨年は、地元放送局でドラマ「ロマンドクター、キム師匠」と「嫉妬の化身~恋の嵐は接近中」を放送した。先月20日から1カ月間、韓国文化院がK-POP講師を招いて行われた「K-POPアカデミー」も大きな関心を受けた。K-POPアカデミーは計80人の受講生を対象に行われたが、同日のイベントの参加者のほとんどが、このプログラムで教育を受けた。

韓国文化に対する熱い関心に比べて、エジプトではまだ韓国歌手の公演が行われたことがない。北アフリカで始まった民主化運動である「アラブの春」以降、両国間の直行便もなくなり、訪問が以前より不便になったのが現状だ。


李世亨 turtle@donga.com