Go to contents

想像して見ましたか、都心の文化が花咲く路地を

想像して見ましたか、都心の文化が花咲く路地を

Posted July. 24, 2019 09:55,   

Updated July. 24, 2019 09:55

한국어

ソウル聖水洞(ソンスドン)、益善洞(イクソンドン)、延南洞(ヨンナムドン)、街路樹路、弘益(ホンイク)大学…。最近都心で浮上するホットプレイスは路地だ。韓屋や集合住宅を改造したカフェやクラフトビール店、アクセサリー工房が狭い路地を歩く通行人の好奇心を絶えず刺激するからだ。

しかし、広々とした通りの多い大規模な新都市マンションでは、このような路地の香りを感じることができない。「路地資本論」の著者モ・ジョンリン延世(ヨンセ)大学教授は、「人々の表情が息づく古い路地と通りは文化を創造できる。一方、道路があまりにも大きくて連結性のない新都市は、観光地となるケースがない。大企業のショッピングモールは文化を作れないからだ」と指摘する。

新都市に古い路地がなければ?それなら作ればいいじゃないか!

5月に水原光教(スウォン・クァンギョ)新都市に建設された「アリーウェイ(Alleyway)光教」は、文字通り、ない路地を作った。光教湖公園を眺めるセントラルパークの隣の約400メートルの空間は、「うちの町内文化路地」を打ち出した複合文化空間で、毎日1万人以上が訪れるホットプレイスに浮上した。

川辺や湖畔に建てられたほとんどの国内マンションが、「全世帯の眺望権」を掲げて障壁のように所狭しと団地を建設し、一体型ショッピングセンターを作って水辺の景色を独り占めすることとは全く異なる風景と言える。アリーウェイは、マンション団地を湖から裏側に押し出し、前方に広場や路地などのオープンスペースを作った。住民がここを横切って、子供たちの登下校などの近道として利用したことで、自然に人が集まる空間となった。

中央広場には、世界的なモダンアート作家「カウズ」の超大型芸術品「クリーンスレート」が立っていて、あちこちでグラフィティ作品も鑑賞できる。さらに路地をゆっくり歩けば、精進料理の巨匠、チョングァン僧侶(白羊寺・天眞庵の住職)が料理クラスを手がける「斗數庫房」と家庭菜園、かめ置き場に出会う。また、ソウル聖水洞の有名パン屋「ミルド」、全国青年農業者連合と直接取引する八百屋「ダゴッ」、キム・ソヨン元アナウンサーが運営する町内本屋「本発電所」、植物園とギャラリー、ポップアップストアなど100以上の個性あふれる店に出会う楽しさがかなりある。

四季がはっきりしている韓国都心では、粒子状物質や雨、暑さと寒さに関係なく、楽める屋内ショッピングモールの建築が大勢だった。しかし、大規模なモールは車に乗ってアクセスせざるを得ない閉鎖空間であるのに対し、歩くことのできる開かれた空間である路地はまた違った魅力を持っている。

アリーウェイを企画したネオバリューの建築士ソン・オクジャ専務は、「路地では、太陽の光と風、雨に降られながら自然と交感し、景色を楽しみながら人々に会う」とし、「ショッピングモールではなく路地を作ることは冒険でもあったが、人々が屋外空間で楽しい行為を経験しながら、だんだん路地が持つ文化の力を確認している」と語った。


田承勳 raphy@donga.com