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北朝鮮の貿易赤字が10年ぶりに最大規模に、制裁が影響

北朝鮮の貿易赤字が10年ぶりに最大規模に、制裁が影響

Posted July. 15, 2019 07:36,   

Updated July. 15, 2019 07:36

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北朝鮮が10年間で最悪の貿易赤字を記録したことが分かった。こうした中、米政府は北朝鮮を旅行・金融分野で「注意しなければならない国」に分類するなど、制裁を強化する資料を相次いで出した

「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)は13日、北朝鮮が昨年、20億1892万ドルの貿易赤字を記録し、この10年間で最大の赤字だと報じた。国際貿易センター(ITC)の輸出入現況資料によると、北朝鮮の昨年の輸入規模は23億1296万ドル、輸出は2億9404万ドルで、20億1892万ドルの貿易赤字を記録した。北朝鮮は輸出によって毎年30億ドルを得ていたが、昨年国際社会の制裁が本格化し、輸出額が約3億ドルにとどまったと、VOAは伝えた。

米財務省の金融犯罪取締網(FinCEN)は12日に出した「金融取引注意報」で、北朝鮮がイランと共に経済協力開発機構(OECD)のマネーロンダリングに関する金融活動作業部会(FAFT)から「対応」が必要な国家に指定されたことを明らかにした。

また、「マネーロンダリングとテロ資金危険要素と関連した北朝鮮の重大な欠陥要素が解決されておらず、懸念している」というFATFの先月21日の声明を紹介し、北朝鮮に国際社会金融システムを保護するための対応措置を取ることを求めた。今回の注意報は3月以来、約4ヵ月ぶりに出され、全14ページのうち5ページが北朝鮮について書かれた。

米国務省は10日、修正発表した「旅行注意報(Travel Advisories)」で、北朝鮮に対する「旅行禁止国」指定を維持した。旅行禁止国は4つの旅行警報等級のうち4等級で、最高危険レベルを意味する。国務省は、「米国人が旅行する場合、深刻な逮捕の危険と長期間の拘束の危険があるため、旅行してはならない」と説明した。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com