Go to contents

会計の目で世界史を読む

Posted July. 13, 2019 09:29,   

Updated July. 13, 2019 09:29

한국어

簿記はどこから始まったのだろうか?シェイクスピアの作品「ヴェニスの商人」に生き生きと表現された東方貿易全盛期のイタリアだ。減価償却の概念は、いつ、どこで作られたのだろうか?お金のある人たちが我先に鉄道会社に投資していた19世紀の英国だった。

複雑な計算や頭の痛い用語は出てこない。貸借対照表、株式会社、標準原価計算、国際会計基準まで、様々な経済制度や概念が誕生した背景を面白い昔話のように紹介する。

自ら明らかにはしなかったが、著者は文化芸術の「オタク」に違いない。ルネッサンスのイタリアの金融発展には、レオナルド・ダ・ヴィンチやメディチ家の芸術後援を結びつけ、株式会社の誕生にはオランダの大物レンブラントを、米国の経済爆発を支えた制度の発展には、ルイ・アームストロングからポール・マッカートニーに至る大衆音楽のスターたちを背景に登場させて楽しさを倍加させる。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com