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米FRB議長、「不確実性が高まっている」…月末利下げに前向き示唆

米FRB議長、「不確実性が高まっている」…月末利下げに前向き示唆

Posted July. 12, 2019 10:56,   

Updated July. 12, 2019 10:56

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中央銀行に相当する米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が10日(現地時間)、利下げの可能性を前向きに示唆した。利下げへの期待感が反映され、同日のニューヨーク証券取引所でS&P500指数が取引の間、一時史上初の3000ポイント台に乗せた。

パウエル氏は同日、下院の金融サービス委員会に出席し、「貿易摩擦などが引き続き米景気の先行きの重荷となっている」と明らかにした。米中貿易交渉の再開については、「建設的だが経済見通しの不確実性を取り除くことはできない」と付け加えた。

パウエル氏は物価上昇率もFRBの目標値(2%)より低い1.5%に留まっていることと関連して、「低い物価上昇率が私たちの予想よりも長く続く恐れがある」と指摘した。6月に22万4千の雇用が増えたことで見通しを変えたのかという質問には「はっきり言って『違う』。雇用市場の過熱が理由ではない」と話した。

パウエル氏の発言は、FRBが景気低迷を阻止するために「先制的に利下げ」に出る可能性を示唆したとみえる。金融市場では、FRBが今月30、31日、連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利下げを行うと予想している。

同日のニューヨーク証券取引所でS&P500指数は前日より13.44ポイント(0.45%)上昇の2993.07で取引を終えたが、一時史上初の3000ポイント台に乗せた。さらに、一時、歴代最高点を突破したダウジョーンズ工業株平均指数は、76.71ポイント(0.29%)上昇の26860.20、ハイテク株中心のナスダック指数は60.80ポイント(0.75%)上昇の歴代最高点の8202.53で取引を終えた。


朴湧 parky@donga.com