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MLB球宴初先発登板で1回無失点、柳賢振がスーパースターたちを圧倒

MLB球宴初先発登板で1回無失点、柳賢振がスーパースターたちを圧倒

Posted July. 11, 2019 09:21,   

Updated July. 11, 2019 09:21

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「オールスターゲームって、しょっちゅうやれると良いですね」(笑)

メジャーリーグデビュー後初のオールスターゲームというプレッシャーは感じられなかった。しかも最高投手だけに許される先発を任されたが、柳賢振(リュ・ヒョンジン=32、ロサンゼルス・ドジャース)の顔には余裕が感じられた。「スタープレーヤーたちの舞台」でもレギュラーシーズンで見せた無欠点投球で当代最高の打者たちを圧倒した。

柳賢振は10日、オハイオ州クリーブランドのプログレッシブフィールドで開かれたMLBオールスターゲームにナショナルリーグ軍先発投手として出場し、3万6747人の観客が見守る中、1回1被安打無失点で任された仕事を全うした。4打者を相手し、投球数は12球だった。

「ビッグゲームピッチャー」の名にふさわしい普段の姿だった。1回裏の先頭打者ジョージ・スプリンガ―(ヒューストン・アストロズ)にセンター前安打を打たれたが、その後の3打者からアウトを取った。4打者ともにバットの芯にボールを当てられず、ゴロを打った。スプリンガーはアウトカウントが増える度に、次のベースを踏みながらホームを狙ったが(2死3塁)、ピンチに追い込まれるほど強い姿を見せてきた柳賢振は、動じなかった。アメリカンリーグ打撃首位のDJルメイユ(ニューヨーク・ヤンキーズ)を投手前ゴロに打たせて直接アウトさせた。ア・リーグ本塁打と打点首位のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)も軽く制した。柳賢振との対戦で通算10打数無安打だったトラウトを、今度も二塁前ゴロで打ち取った。2死3塁ではホームファンの熱烈な応援を背負ったカルロス・サンタナ(クリーブランド・インディアンズ)をショート前ゴロで打ち取り、失点することなくマウンドを降りた。

試合前に夢にも見たというレッドカーペットイベントで妻ペ・ジヒョンさん、両親とともに登場した柳賢振は、会場を訪れたファンと喜びを満喫しながら球宴を楽しんだ。

同日、米国のスポーツ専門メディアのESPNは、韓国人では初めてオールスターゲームに先発登板した柳賢振の成功秘訣について分析した。ESPNは、「まずは負傷の克服、第二は拡張、第三は進化」だと伝えた。高校時代に初めて肘負傷(トミー・ジョン)で手術を受けた柳賢振は、2015年には肩の負傷で選手生活で最大の危機に直面した。翌年には肘、2017年は太ももを負傷し、暗い時間を過ごした。負傷後の柳賢振は、さらに強くなった。肘の状態が心配される中でデビューしたKBOリーグで、柳賢振は、1年目に勝利数と奪三振、防御率で1位を席巻し、リーグ最高の新人王とMVPに輝いた。メジャーリーグでも負傷後にスリーピッチ・ピッチャー(ファストボール、チェンジアップ、カーブ)からファイブピッチ・ピッチャー(カッターとファストボールを追加)に進化し、ますます打ち難い投手になった。

柳賢振を「夢の舞台」の中心に導いた最も大きな要因は絶えない研究だった。柳賢振は、「メジャーリーグ進出後、最初の2シーズンは打者の分析に受け身的だったが、最近の2シーズンは積極的に打者を研究しながら、より良い配球を探し出した。本当に大きく役立った」と話した。


金培中 wanted@donga.com