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半導体革新素材やコンシューマーロボット、三星が15の未来技術支援課題を選定

半導体革新素材やコンシューマーロボット、三星が15の未来技術支援課題を選定

Posted July. 10, 2019 08:28,   

Updated July. 10, 2019 08:28

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三星(サムスン)電子が9日、半導体の革新素材開発など15件の研究支援課題を選定した。国家支援を受けにくい挑戦的研究者を発掘するために2013年に始まった三星未来技術育成事業の一環である。今年選ばれたテーマの課題は、革新的半導体素材と素子プロセス技術、次世代ディスプレイ、コンシューマーロボット、診断およびヘルスケア・ソリューショの4つの分野だ。日本政府の輸出規制により、韓国国内半導体産業の危機感が高まっている中、三星電子が半導体素材と技術の研究開発(R&D)にさらに力を入れたいという意志を表わしたものと解釈される。

半導体分野では、△イオン移動を利用した次世代メモリー半導体(明知大学のユン・テシク教授)、△NAND型フラッシュメモリを100層以上集積するための新規材料(漢陽大学のソン・ユンフブ教授)、△ダイヤモンドを利用した次世代半導体のパッケージング技術(中央大学のイ・ヒョンスン教授)などが選ばれた。

ディスプレイ分野では、△有機発光ダイオード(OLED)の青色発光材料の効率限界克服(弘益大学のキム・テギョン教授)、△ホログラム用スペース変調技術研究(高麗大学のキム・フィ教授)、△ナノワイヤーベースのマイクロLED研究(漢陽大学のキム・ジェギュン教授)などが含まれた。

三星は2013年から基礎科学、素材技術、情報通信技術(ICT)の3つの研究分野について、毎年3回ずつ研究課題を選んで支援してきた。2013年から今年まで計6826億ウォンを支援し、2023年までに1兆5000億ウォンを支援する計画だ。

金聖根(キム・ソングン)三星未来技術育成財団理事長(ソウル大学化学部教授)は、「李健熙(イ・ゴンヒ)三星電子会長は、韓国は米国よりICTが弱く、日本より素材が弱いと主張して、これに支援すべきだと強調した。基礎学も追加して未来技術育成事業を作った」とし、「10〜20年の未来を見据えて準備した課題だ」と語った。


ユ・グンヒョン記者 ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 noel@donga.com · ashilla@donga.com