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不法搬出議論のツタンカーメン像が69億ウォンに売れる

不法搬出議論のツタンカーメン像が69億ウォンに売れる

Posted July. 06, 2019 07:35,   

Updated July. 06, 2019 07:35

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エジプト政府が「盗まれた」と主張している約3000年前の「少年ファラオ」ツタンカーメン像が4日(現地時間)、英ロンドンのクリスティーズ・オークションで470万ポンド(約69億ウォン)で落札されたと、ロイターなどの外信が報じた。落札者の身元は公開されなかった。

約28.5センチの長さの茶色の珪岩像であるこの作品は、古代エジプトの君主(ファラオ)と貴族の墓が並ぶナイル川西側地域の「王家の谷」で英学者によって1922年に出土された。古代エジプトのファラオ像がオークションに出たのは、1985年以来34年ぶりのことであり、大きな注目を集めた。

ツタンカーメンは、エジプト「第18王朝」のファラオで、紀元前14世紀にエジプトを治めた。9歳に即位して19歳で死亡して、「少年ファラオ」としてさらに有名である。在位期間がは10年に過ぎないが、1922年に英考古学者ハワード・カーターによって発掘された墓の中は、豪華絢爛な様々な遺物で、世界で最も有名なファラオになった。

エジプト政府は、この像が1970年代、ルクソール北部のカルナック神殿から海外に不法搬出されたと主張する。先月も、この像は盗まれたものだと主張し、英外交部に対してオークション中止や返還を要求した。さらにユネスコにも介入を要請したが、オークションを食い止めることには失敗した。クリスティーズ側は、歴代持主の年表を証拠として提示しながら、「オークションに何の問題もない」と対抗した。


チョン・チェウン記者 chan2@donga.com