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国家情報院、「金与正氏、指導者クラスに格上げ」

国家情報院、「金与正氏、指導者クラスに格上げ」

Posted June. 26, 2019 08:08,   

Updated June. 26, 2019 08:08

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党宣伝煽動部第1副部長が指導者級に格上げされたと、国家情報院が明らかにした。国家情報院関係者は25日、国会情報委員長の野党「正しい未来党」の李恵薫(イ・ヘフン)議員に会って、中国の習近平国家主席の訪朝結果を報告し、「(習氏を出迎えた時の)写真を見ると、与正氏が崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長や李洙ヨン(リ・スヨン)党副委員長と並んでいる。階級が上がったようだ」と話した。

情報委関係者は、「与正氏が様々な外交舞台を通じて、事実上、後継者の授業を受けているという分析もある。正恩氏に対面報告できる数少ない人物の1人」と伝えた。正恩氏と夫人の李雪柱(リ・ソルジュ)氏の間には子どもが3人いるが、正恩氏の身に何かあった場合、与正氏が役割を担うと見られてきた。

国家情報院は、玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵(サムジヨン)管弦楽団長兼党宣伝煽動部副部長については、「過去に与正氏がしていた行事を担当している」と分析した。儀典での正恩氏への接近を許すほど、松月氏を信頼しているということだ。崔竜海氏については、「はっきりとナンバー2の役割を遂行している」と強調した。一方、ハノイでの米朝首脳会談決裂後、統一戦線部長から退いた金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長については、「中朝首脳会談から外れたことから、地位が下がった」との見方を示した。

国家情報院は最近の中朝首脳会談の結果については、「経済協力と共に軍事分野の協力についても論議した可能性を排除できない。北朝鮮観光の要件を緩和し、芸術など文化交流を奨励する案など対北制裁の枠組み内で民生支援に焦点を置き、迂回支援などが議論されたとみえる。食糧や肥料支援などだ」と明らかにした。また、「大規模な施設投資の観光は不可能だろう。制裁を違反しない範囲内で可能ではないか」とし、「高官級軍事交流の再開を議論した可能性もあるが、直ちに兵器取引などを拡大するという話ではなく、軍事関連行事の参観などの交流を始めるだろう」と話した。そして、「正恩氏が、ハノイ会談で合意に至らず失墜したリーダーシップを習氏の訪朝で挽回したと見ている」と指摘した。


朴晟鎭 psjin@donga.com · 崔고야 best@donga.com